ジャケットからして買いのロシア産の
シンフォニックブラックメタルのよう。
残念なのはCDとしての発売は
直輸入を頼るようでしかない
(音源ダウンロードは可)ようで。
いかにも安っぽいシンセに
美しいピアノのソロが入るインストも
B級感丸出しのようでイマドキ本当に珍しい。
ギリシャのヴェテラン暗黒系メタルの
2019年作。何でもこのバンドは
作品ごとに色々なサウンドをやられて
特定のジャンルにとらわれないそうで
(とは言っても全て暗黒系だが…)、
今作はジャケットから
アンチキリスト系のにおいがプンプンしてくる。
何かとても攻撃的な印象も受ける。
実際最初は聖歌のようなバッキングに
焦燥感のあるヴォイスが入るSEで始まるわけだし…。
どことなくマイナー臭、ないしアングラ臭漂う
白黒ジャケットなのだが試しに聴いてみた。
アコギによるアルペジオで幕を開ける
このアルバムの中身はその白黒ジャケットにしては
音もプリミティヴブラックメタルにありがちな
悪さでもないし、軽いというのは否めないが
決して一部の少数のマニアだけが
好むようなアンダーグラウンド的な
自己満足的なサウンドでもなく、
結構聴きやすく、無難な出来といった感じ。
シンセはうっすらとかぶせるような
アトモスフェリー的に抑え
あくまでもギターでメロディを奏でるタイプ。
時にはトレモロりフを使ったりして
ポストブラック的な雰囲気もあったり。
アコギや女性Voを巧く使った演出もある。
ブラックメタルというよりも
メロデス的な趣もあるかもだ。
ノルウェーのシンフォニックブラックメタルの10作目。
前作が個人的にかなり良かったために
今作がどうなるかと思って不安していたが
(この手の場合大抵は
前作を超える事が出来ない&
前作に及ばない事が多いのだが…)、
このバンドはそんな不安を見事に払拭してみせたかと。
今作も前作同様に
オーケストレーションを大々的にフューチャーして
打ち込みシンセでは作ることができない、
非常に奥ゆかしいサウンドになっている。
更には今作は合唱隊を参加させて
シンフォニックかつシアトリカルなサウンドになっている。
似たようなサウンド(いやパクリだろw)
をやっているギリシャのSEPTICFLESHも
とても追いつかないくらいな域に来てしまっている。
更に今作は(恐らく)前作以上に
シンフォニックさを前面に出して
メロディアスになり、バスドラは踏みまくり
ブラスト疾走もしてアグレッシヴな部分も
決して失ってはいないのだが
前作以上にそれは減退しているようにも思え
ゴシックメタルぽくも感じなくもない。
また初期のころからのファンにとっては
前作の踏襲のサウンドに対しては
違和感を感じるかもしれない。
ブルータルな要素の強いサウンドを
好む人にとってはこのアルバムは
前作以上に受け入れられないかもしれないが
個人的にはわかりやすいメロディが
多かったこともあり、
前作同様に気に入ったのだった。
しかし耳触りの非常にいいサウンドだなぁと。
1. The Unveiling
2. Interdimensional Summit
3. Atheric
4. Council of Wolves and Snakes
5. The Empyrean Phoenix
6. Lightbringer
7. I Am Sovereign
8. Archaic Correspondence
9. Alpha Aeon Omega
10. Rite of Passage
ワードレコーズ (2017-08-30)
売り上げランキング: 24,523
ギリシャのシンフォニックブラックメタルバンド。
前作はやっていることが正直
スウェーデンのDIMMU BORGIRとどう違うの?
と言われるくらいに派手なオーケストレーションを多用した
シンフォニックブラックメタルをやられてた
(とはいっても個人的な感想では本家の
DIMMU BORGIR/Abrahadabraよりも
メロデックさは薄めだった)のだが
そんなこんなで2017年作の今作も
やっていることは前作の流れを引き継いだもので
前作を軽く上回ったような作品に仕上がっている。
Fuel Records (2017-01-13)
イタリアのメロデスバンドの新作。
ファーストトラックのイントロが流れた瞬間。
そういえばこのバンドは以前は生の弦楽器を導入して
話題になっていたんだよなぁという事を思い出す。
もちろん、このアルバムでも一時は無くなった
弦楽器を取り入れて
初期の方向に持って行こうとしているのか?
(株)トゥルーパー・エンタテインメント (2016-11-09)
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スウェーデンの重鎮メロデスバンドの2016年作。
前作同様に(日本盤は違ったが)気持ちの悪いジャケットである。
今作は前作の様にミドルテンポが多くて
ちょっととっつきにくさを反省してか
(それでもいい作品であることには違いないのだが)
のっけから疾走曲で始まる。
とはいっても疾走一辺倒ではなくサビではミドルテンポで
メランコリックなメロディで聴かせる内容。
#2は既に動画サイトで流れていたので
知っている人は多くいるはずだが
シンセ奏者のシンセワークが光るタイトルトラック
ノーマルVoとデスVoを巧く使い分けたアップテンポな曲。
CENME (2016-09-23)
売り上げランキング: 1,454
今やある種絶滅危惧種ともされている
モダンに走らず真新しさのないひたすら古典的な(?)メロデスをやる
スウェーデンのバンドの新作。
大抵がミドルテンポで北欧的な寒さと
日本人好みのクサいメロディがあるので
日本人にもファンが多いのだが…。
今作はなんかのコンセプトアルバムなのかは不明だが
曲のタイトルがPrat~となっている。
静かなパートが1分半強続くので
このバンドの音楽性を考えていつもの感覚からすると
それの延長でギターが入ってドラムが入って
まぁゆったりとした流れの曲が続くのかと思いきや
いきなりブラスト疾走して驚かされる。
20 Buck Spin (2015-08-21)
アメリカ産のメロディックブラックメタルで2枚目らしい。
建物ジャケットにめっぽう弱い小生なもんで
さっそく聴いてみることにしたわけだが、
なんじゃこれ?正直これが感想。
こもり気味で軽い音質にEvilなわめきスクリームが響き
ブラスト疾走…というわけにもいかず
時折ブラスト疾走だのスラッシュ疾走だのはするものの
(それなりに緩急をつけている曲もある)
大半がひたすらだらだらとミドルテンポ主体の横乗りのリズムに
IRON MAIDENばりのツインギターによるメロディが…、
と書くとさぞかし美味しいメロディと思われるが
泣いているわけでもクサいわけでもなく面白みの無いメロディで
そんなフレーズがひたすら続くという状態。
なのでこれを正座して1枚聴き通すのは相当の覚悟がいるという
まぁそんな感じのジャケ負けした残念な内容でやんした。
#1のようなハープと思われるアンビエント風味のある
美しいインスト曲が他数曲組み込まれてる。
01.Ay Que Por Muy Gran Fremosura
02.Autumnal Pyre
03.Until All Ages Fall
04.L'amour Dont Sui Espris
05.Pools of a Vernal Paradise
06.Anlace and Heart
07.The Anchoress's Orison
08.In the Absence of Light
09.Wilweorthunga
10.Des Oge Mais Quer eu Trobar
11.Orphic Rites of the Mystic
SMD itaku (music) (2016-02-05)
売り上げランキング: 7,290
イタリアのメロデスバンド。
前作はとにかく"速い"
という印象が強かったこのバンド。
いつの間にか新作が登場していて
今作はなんでもコンセプトアルバムらしい。
ジャケットが非常に説得力のある絵である。
鼓笛隊のようなインストから壮大なオーケストレーション
そしてブラスト疾走という
まぁお約束とも言えるパターンになだれ込む。
- CRYSTAL EYES/Starbourne Traveler (12/11)
- ALESSANDRO FARINELLA/Road to Damascus (12/09)
- TWILIGHT FORCE/Dawn Of The Dragonstar (12/07)
- HIZAKI/Back To Nature (12/05)
- FROZEN LAND/Frozen Land (12/02)
- ETERNAL STORM/Come the Tide (11/27)
- GECKO'S TEAR/Contradiction (11/24)
- WOODS OF INFINITY/Ljuset (11/22)
- VISION DIVINE/When All The Heroes Are Dead (11/19)
- 藤田恵名/色者 (11/17)