ノルウェーのゴシックメタル2018年作で
これが9枚目に当たるが、
いつの間にか発売されていた。
前作からAilynの後任として
(確かフランス人の)Emmanuelle Zoldanが
そのまま続投して作られたもよう。
Ailyn以外は1枚でVoが交代していたらしいが
今作は交代しなかったっぽい。
ただし、Ailynの声が好きだった人にとっては
前作が当然のように受け付けられるわけもなく
(別に音楽性そのものは
特別変化があるわけでもないので
そちらの方は大丈夫なのだが声という点で、だ)、
個人的にもありがちなシンフォニックゴシック
という印象をぬぐい切れなかった。
そんな中での今作というわけで…。
Greyfall (2008-01-21)
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ドイツのゴシックメタルバンド。
ジャケットは前作同様に恐らくこのバンドの
女性Voなんだろうが前作よりはるかにナイスですね。
前期~中期のGATHERINGフォロワーの一つ。
何でも今作はなんかのコンセプトアルバムだったはず。
スペーシーな音とおっさんの語り口調から始まり
静かに本編が始まるかと思いきや
突然ノイジーなギターが割って入ってくるのと同時に
ダンサンブルなサウンドが展開される。
もちろんそれがすべてではないわけで
サビの部分ではゆったりとした
ゴシックメタルらしい部分になるわけだし…。
SPACE SHOWER MUSIC (2013-10-23)
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イタリアのゴシックメタルバンド。2013年作。
ソプラノを操る女性Voと
迫力満点なグロウルの男性デスVoの
ツインVo体制だったりシンフォニック色の強い
サウンドをやられている。
ギターよりもシンセ奏者による
派手なシンセワークが目立っているのが特徴。
エピック風の壮大なオーケストレーションによる
インスト#1を聴いて否が応にもEPICAのような
ゴリゴリのモダンでアグレッシヴな
サウンドを想像してしまったが…。
フランスのゴシック/アンビエントバンドの
2017年作。まぁリリースは2009年予定だとか
過去に書きあげた曲がどうたらと
アンビエント関連(本来はそっち関係よりも
ジャズロック方面の方が強いとか)に
めっぽう強いネットCD店の宣伝では書かれており、
更には最もメタルらしい作品とまで謳われており、
このアルバムタイトルがMetal
というのには不覚ながらも
クスりときてしまった。
ワードレコーズ (2017-09-01)
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イギリスのゴシックドゥームメタルの新作。
前作で完全に原点回帰のようなの音に
驚かされたのだが、
今作はそれを受けてどうなるか気になっていた。
出てきた音はなんてことはなく、
スローテンポで重く、へヴィでドゥーミーなサウンドに
デスVo(要所でクリーンなコーラスが入る)や
お経のような表情のないVoが乗っかるという
決して期待を裏切らない前作の延長線上の
サウンドに徹していたというオチだった。
ただ、どことなくストーナーロック的な趣も感じなくもないか?
アップテンポな部分などはそういう雰囲気だったし、
それ的なグルーヴィな部分もある。
そこに怪しげなギターのメロディが入り、
禍々しい世界観が展開される。
決してシンセやオーケストレーションを安易に入れたり
女性Voに頼ったりして一種のコマーシャル的な要素を入れて
(まぁそれが独特な世界観を演出してそれはそれでいいんだけど)
ある種の聴きやすさやとっつきやすさがあるのだが
もちろん一時はそういう要素もこのバンドにはあったのだが、
そういうのを極力取っ払っている
(ピアノを効果的に使っているくらいか?)
ところに本気度かつ、
ゴシックメタルとはなんぞやという答えを音で表現している。
決してキャッチーなメロディが好きな人には
受け入れられにくい音(←もちろんほめ言葉)であることは確かだ。
01.Fearless Sky
02.Gods Of Ancient
03.From The Gallows
04.The Longest Winter
05.Medusa
06.No Passage For The Dead
07.Blood & Chaos
08.Until The Grave
09.Frozen Illusion
10.Shrines
11.Symbolic Virtue
Hall of Sermon (2017-09-22)
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今作も奇数の年にリリースされている
(一度だけそれを破ったことがあるが…)。
スイスのシンフォニックゴシックメタルユニットの
いつの間にかな新作。
どうせ日本盤はまたベルアンティークですか?
知りませんが…。
ジャケットはいつものように白黒だが
恒例のピエロが今作は描かれていない(どこかにいるのだろうか?)
初め歓声とかが入るのでライブ作品かと思ったが
どうも違うっぽい。悲しいメロディの曲を
いつものように派手なオーケストレーションのバッキングにより
さらに説得力を加えている。
今作はコンセプトアルバムのようで
4つのステージ(ACTと表記されている)で構成されているようだ。
Imports (2013-03-26)
オランダのドゥームゴシックメタル2013年作らしい。
基本はこの手の典型的な遅いリズムなんだが
時折比較的アップテンポなリズムを使い分け、
意外ととっつきやすいメロディを奏でるギターに
ピアノやらシンセがからみ、
ある種かったるくろうろうと喋るような
語りVoノーマルVoやデスVoがからむといった感じ。
このバンドを知ったのは別のアルバムではあるが
どことなく初期のTHE GATHERINGっぽさを感じさせなくもない。
暗い音楽なんだけどどことなく
明るい雰囲気を感じさせるみたいな?
とはいっても曲によってはTHE GATHERINGさを感じさせないような
むしろDRACONIANを思わせるような部分もある。
続きはこちらから
ドイツのゴシックメタルバンド。
Seven Tearsがそれなりに良かったので
それなりのものを期待してたんだが、
やっている事はメタルというよりも丸い音質もあって
ゴシックロックに近いようなポップな感じで
(ポップスに比べるとへヴぃだが)、
メランコリックなメロディに、
このバンド特有の(?)ピロピロシンセや
沈み込むような冷たさも感じるピアノなど
シンセを巧みに使ったエレクトロニカルなサウンドに
ナルちっくなVoが歌い上げる
暗黒度はかなり低めのサウンドが展開される。
マーキー・インコーポレイティド (2016-11-09)
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ノルウェーのゴシックメタルバンド2016年作。
スペイン人女性シンガーのAilynが
プライベートな事情から脱退して
新たなVoを迎えての第1弾になる。
相変わらずクワイアをはじめとして
派手なシンセやストリングス等を多用して壮大なスケールの
シンフォニックゴシックメタルをやっている。
デスVoは前作よりも大幅に控えめになっている。
Cyclo (2016-04-22)
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イタリアのドゥーム色の強いゴシックメタル4枚目。
まぁ日本盤が出てもおかしくないくらいのクオリティの高さの
内容を毎回出してくるわけなんだけど。
未だに日本盤はリリースされず。
何でも今作はヨーロッパの崩壊をテーマにしているとか
世界情勢を意識したようなテーマで
イギリスがEU離脱云々の問題とか
現実的にある意味シャレになってはいないのだが。
#1のインストが
DEAD CAN DANCE的なフレーズで驚かされるが
ナルちっくなVoは今回も登場して
美声で朗々と歌うスタイルは相変わらず
清涼感のあるクリーンなギターは今作も美しい。
今回はこのクリーンなギターのパートが増えているかと。
今作から何でもドラムが同郷の
ゴシックメタルバンドNovembreにいた
Giuseppe Orlandoに変わっているんだとか。
- CRYSTAL EYES/Starbourne Traveler (12/11)
- ALESSANDRO FARINELLA/Road to Damascus (12/09)
- TWILIGHT FORCE/Dawn Of The Dragonstar (12/07)
- HIZAKI/Back To Nature (12/05)
- FROZEN LAND/Frozen Land (12/02)
- ETERNAL STORM/Come the Tide (11/27)
- GECKO'S TEAR/Contradiction (11/24)
- WOODS OF INFINITY/Ljuset (11/22)
- VISION DIVINE/When All The Heroes Are Dead (11/19)
- 藤田恵名/色者 (11/17)