Cyclo (2016-04-22)
売り上げランキング: 277,632
イタリアのドゥーム色の強いゴシックメタル4枚目。
まぁ日本盤が出てもおかしくないくらいのクオリティの高さの
内容を毎回出してくるわけなんだけど。
未だに日本盤はリリースされず。
何でも今作はヨーロッパの崩壊をテーマにしているとか
世界情勢を意識したようなテーマで
イギリスがEU離脱云々の問題とか
現実的にある意味シャレになってはいないのだが。
#1のインストが
DEAD CAN DANCE的なフレーズで驚かされるが
ナルちっくなVoは今回も登場して
美声で朗々と歌うスタイルは相変わらず
清涼感のあるクリーンなギターは今作も美しい。
今回はこのクリーンなギターのパートが増えているかと。
今作から何でもドラムが同郷の
ゴシックメタルバンドNovembreにいた
Giuseppe Orlandoに変わっているんだとか。
また今作は音がドライになったというか、
ドゥーム…というよりも
へヴィ、モダンになったという感じを受ける。
これは正直好きじゃない。
彼ららしい(良い意味での)重苦しさが
なくなってしまったという感じ
それが原因なのかは不明だが
今作はこのギターが今まで以上に
前面に出ているといってもいいかも。
元々シンセは味付け程度な役割で
ギターが主導ではあったのだが…。
そんなシンセも味付け程度とはいえど
要所要所で曲を格上げさせる
プラスアルファの活躍を見せている。
曲によっては弦楽器を登場させてムーディな趣も。
ドラムが先に書いたように
Giuseppe Orlandoに変わったからといって
露骨な緩急をつけましたとか、
アコギのパートが突然登場したりとか
そういうのは出てこないのだが、
全体的にアグレッシヴにテクニカルになった。
それもこのバンドの良さを上手く生かして
そこにNovembreのエッセンスを
上手くプラスしたようなそんな感じだろうか?
この辺りはなかなか面白い変化を
しているなぁと感心させられる。
ラストの大曲はこれまでと今の彼らをミックスしたような
集大成のサウンドで圧巻の一言だろう。
1. Ishtar
2. Fall Of Heroes
3. Two Horizons
4. New Babylon
5. Lost Soldiers
6. 17
7. Until We Fail
8. Martyrdom
9. Nimrod
- IBUKI/ExMyself (02/17)
- GOLDEN CAVES/Collision (02/13)
- IDI BIHOTZ/Amaigabe Berria (02/09)
- WEEPING SILENCE/Opus IV Oblivion (02/04)
- SWALLOW THE SUN/When a Shadow Is Forced Into the Light (02/01)
- ATARAXIA/Synchronicity Embraced (01/28)
- WILT/Ruin (01/23)
- STELLAFERA/Collapsing Domain (01/19)
- DERDIAN/DNA (01/15)
- 摩天楼オペラ/Pantheon -Part 2 (01/11)