Black-listed Records (2016-10-28)
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日本の女性Vo擁するシンフォニックメタルバンドの2枚目。
今作もなにかのコンセプトアルバムの様。
前作も女性Voがクセがありつつも曲自体は
この手のサウンドが好きな人にとってはたまらない内容で
個人的には満足していたのだが…。既に廃盤だと、オイ!
そして今作、帯のジャンルにはゴシックメタルの代わりに
メロスピだのシアトリカルメタルだの書かれているが…。
久々に見たBURRN!ではなかなかの高評価だったのだが、
この手のお約束のインスト明けの#2は
派手なオーケストレーションを使用した
壮大でドラマティックな曲なんだが…、
スロー&ミドルテンポに分かりにくいメロディと展開の上
これがまた長いこともあり、いや何よりも問題は
このクセの強いナルの歌い方にあると思うのだが、
まぁ~とにかくつかみの悪い曲だこと。
このわかりにくさに
ここで挫折してしまう人もいるのでは?と感じた。
むしろキャッチーでわかりやすいメロディの
いかにもシェーンベルク的な#3の疾走曲を
なぜそこに持ってこなかったのかが疑問である。
今作は#2だけでなくメタルコア的な部分もある
(そこにオペラティっくに歌い上げるVoが乗っかる)#4だったり
プログレな部分があったり、
?がつくような部分が多くてちょっと個人的にはついていけなかった。
前作よりはレヴェルは確かに上がってはいるんだけど、
何か違う事をやりたかったんんだろうけど、
余計な事をやっておかしな方向へ行っているようにしか思えない。
前作の延長線上の事をやっていればまだとっつけたと思うんだが。
あとこの女性Voナルもソプラノだったりノーマルだったり
裏声使ったりと表情豊かに歌いあげようとするんだけど
それが逆に音程がしょっちゅう狂ってしまっているが故、
曲のクオリティの足を引っ張っているというありさまで
余計な事は止めた方が良かったと思う。
ソプラノで歌い上げる部分も上手くないので
これも耳障りに感じてしまう。
大曲の#10もミドルテンポ主体で
大衆向けとは真逆とも言える芸術的な要素が強い上、
この一人でんぐり返し状態のVoも相まって
かなり退屈で曲そのものの印象も悪くしている。
アルバムを通して悪い部分ばかりがどうしても目立って
個人的には楽しめる内容ではなかった。
disk union購入特典でこのアルバムから別Verの曲が1曲あるのだが
出来る事なら非常に分かりやすい#3の方が良かったと思うんだが…。
前作がそれなりに良かっただけに今作も期待していたのだが、
全くの期待外れの作品になってしまった。
01. Back to the Past -前世への邂逅-
02. Another Story
03. ロサ・ヴェルメンティス
04. The Phantom thirsts for bloods
05. Prophecy~コルベイユは美しく、はかなく
06. St.エトワール
07. Black Masquerade
08. Moonlight Blues
09. Prisoner -砂の城の物語-
10. Celestine Aria -最期のアリア-
11. Tragedy
12. Back to Now -意識の復帰-
13. アルス・ノーヴァ
14. Find My Way -星辰のキャロル-
- EINVIGI/Yö Kulje Kanssani (10/01)
- ROYAL HUNT/Dystopia Part II (08/26)
- GACHARIC SPIN/W (08/20)
- LACRIMAS PROFUNDERE/How to Shroud Yourself with Night (12/24)
- IMPERIAL CIRCUS DEAD DECADENCE/殯――死へ耽る想いは戮辱すら喰らい、彼方の生を愛する為に命を讃える――。 (11/23)
- PENCEY SLOE/Neglect (11/20)
- DRAGONLAND/The Power Of The Nightstar (11/19)
- DAWN OF SOLACE/Flames of Perdition (11/17)
- ALESTORM/Seventh Rum Of A Seventh Rum (11/07)
- GLASYA/Attarghan (11/05)