Fuel Records (2017-01-13)
イタリアのメロデスバンドの新作。
ファーストトラックのイントロが流れた瞬間。
そういえばこのバンドは以前は生の弦楽器を導入して
話題になっていたんだよなぁという事を思い出す。
もちろん、このアルバムでも一時は無くなった
弦楽器を取り入れて
初期の方向に持って行こうとしているのか?
決してゴシックメタルじゃないんだが、
アルバムの大半はブラストをからめた疾走よりも
どことなくゴシック的な遅め
(とはいってもドゥーム系のそれよりは速いし激しい)のリズムに
ピアノや弦楽器、時にはクワイアが曲を盛り上げ
(チェロが入るとムーディな雰囲気になる)
泣き泣きのサウンドが展開される辺りは
だいぶ全盛期に戻りつつあると言ってもいいかも。
特に要所要所で弦楽器が容赦なく入りこんでくる様は
初期の頃のファンにとっては嬉しいところだろう。
…とはいっても全盛期の様な激しさをひそめて
どちらかというと寂しさとか悲しさの比重が高く
初期3作とはまた違うアプローチがあるのは確か。
このヴァイオリンのメロディは泣きというか
時には激しい寂しさも感じて非常によく
その上にコーラスが入る#3なんかはなかなか。
ただ、音質があまりよろしくなく、この手のサウンドにしては
このしょぼいドラムの音が気になってしょうがないのが残念だな。
あとVoは相変わらずしゃがれ一辺倒で表情に乏しいなぁ…。
ラストはピアノと弦楽器によるインストでこれもまた非常によろし。
01. Ab Umbra Lumen
02. Howl
03. King with No Throne
04. Gold, Rubies and Diamonds
05. Precious Things
06. Tide of My Heart
07. The Rain After the Snow
08. Life Deep in the Lake
09. The Awareness
10. Fragments of a Broken Dream
- EINVIGI/Yö Kulje Kanssani (10/01)
- ROYAL HUNT/Dystopia Part II (08/26)
- GACHARIC SPIN/W (08/20)
- LACRIMAS PROFUNDERE/How to Shroud Yourself with Night (12/24)
- IMPERIAL CIRCUS DEAD DECADENCE/殯――死へ耽る想いは戮辱すら喰らい、彼方の生を愛する為に命を讃える――。 (11/23)
- PENCEY SLOE/Neglect (11/20)
- DRAGONLAND/The Power Of The Nightstar (11/19)
- DAWN OF SOLACE/Flames of Perdition (11/17)
- ALESTORM/Seventh Rum Of A Seventh Rum (11/07)
- GLASYA/Attarghan (11/05)