スウェーデンの雰囲気もの
(という表現はあまりよくはないが…)
のゴシック/アンビエントの2017年作。
オーケストレーション(打ち込みかどうかは不明)
を使用した壮大で暗く悲しくも美しい
世界観を演出しているのは相変わらず。
そこに時折ソプラノVoやクワイアのような
コーラスを入れたりしてよりいっそう
曲の世界観を盛りたてる。
そうかと思えば#4みたく
インダストリアルにありがちな
ハンマービート(っぽいもの)や
男性Voがつぶやくような
誰かを呪うような歌い方をして
より一層気味の悪さをかきたてるような曲があったり…。
ここ最近は今までの美しくて暗いサウンドに加えて
アンビエントにありがちなパーカッションを加えて
DEAD CAN DANCEのようなサウンドに変貌していたので
てっきり今作はそれを止めたのかと
安心をしていたら…
大曲の#6でそれが出てきてしまった…。
なんや止めてなかったんやと。
ここぞとばかりにパーカッションを多用し
不気味なフレーズを奏でる
シンセと怪しい男性Voによる
気味の悪さと呪術的なフレーズが
ひたすら繰り返されて
ある種トラディショナル的な趣となっている。
ただ、そんな曲は今作は3曲に抑えて
悲しみや暗さなどがメインの
美しいサウンドをやられている。
ただ感想としてはこの手のサウンドに
もう個人的に興味がなくなったのか
#9以外は右から左に流れるくらいで
全くピンとこなかったという残念なもの…
…と思ってこの手のサウンドをよく
入荷するネットCD店の宣伝をみると
何でもこのアルバムは
今までのシングルやらミニアルバムやら
未収録曲などを集めたもの…と書いてあり
純粋な新作ではないらしい。
また今作に限らずこの手の雰囲気ものは
起伏があまりないし、
同じようなフレーズをひたすら繰り返すのに
徹しているためにそれがしつく過ぎてダメ
という人には退屈に感じて
不向きなサウンドかもしれない。
01. Intro
02. Emperor of The Sun
03.Eclipse Of The Soul
04.Body Of Sin
05.As Night Turns To Day
06.Part I-II-III
07.Part IV - A new Amber
08.The Irreversible Truth
09.A Cage
10.Precious Stone
11.Dehkbala
12.For Our Continuity
- EINVIGI/Yö Kulje Kanssani (10/01)
- ROYAL HUNT/Dystopia Part II (08/26)
- GACHARIC SPIN/W (08/20)
- LACRIMAS PROFUNDERE/How to Shroud Yourself with Night (12/24)
- IMPERIAL CIRCUS DEAD DECADENCE/殯――死へ耽る想いは戮辱すら喰らい、彼方の生を愛する為に命を讃える――。 (11/23)
- PENCEY SLOE/Neglect (11/20)
- DRAGONLAND/The Power Of The Nightstar (11/19)
- DAWN OF SOLACE/Flames of Perdition (11/17)
- ALESTORM/Seventh Rum Of A Seventh Rum (11/07)
- GLASYA/Attarghan (11/05)