
日本のシンフォニックメタルバンド
ミニを挟んで2019年作の2nd。
デビューアルバムは
のっぺりとした中低音と
頼りないハイトーンのVoや
もっさりとしてこもった音質はともかく、
煌びやかなシンセで彩られた
ネオクラシカルなフレーズが
次から次へと飛び出すそのサウンドは
なかなかの内容だったのだが
今作は音質こそもっさりとしてはいないが
演奏陣に問題なのか不明だが
全体的なもっさり感は相変わらず。
ドラムも相変わらず打ち込みのようだし、
Voも全く成長感は感じられず(笑)。
必要以上に長いインス#1も前作同様。
ただ、今作は前作のような
ネオクラシカルなフレーズを連発した
クサいメロディの曲は前作より抑えられ、
より多くの人向けを意識したようなメロディになり、
音楽性に対しての幅を広げようとしているようだ。
また、疾走曲メインながらも
明るいメロディによるアップテンポの曲や
バラードやミドルテンポの曲に加え
一つの曲で様々な展開をみせる曲などをやっている。
曲によってはブラストビートが飛び出したりして
そこにシンセがかぶるので
シンフォニックブラックメタル然のような感じである。
また一部だけだがフォーキーな部分も顔を出す。
ただ、#2はKNIGHTS OF ROUNDの
どこかにあったような曲を
レヴェルダウンさせたかのような
錯覚を覚えるのは気のせいか?
そんな中でも今そこで必要?と思うような
プログレアプローチがあったりする。
その一方でラストの曲は
いかにもMinstreliXなフレーズが飛び出すという(笑)…。
恐らくそういうバンドに影響を受けたのだろう。
ギターやベースなど(ドラムは打ち込みで
シンセはゲストミュージシャンが担当)は
巧いのに(特にこのバンドはベースが巧く
ソロもそつなくこなしたりしている)
なんだか(前作よりかはよくなったものの)
音質の問題もあってか
全体的には前作同様まだまだ
改善しなくてはならない部分があるのはたしか。
曲も前作よりかは6分台以上の曲が
減ってはいるものの、
それでもまだ無駄に長い曲が多く、
メロディが決して悪いわけではないのだが
(前作よりもメロディがクサくなくなっている感もある)
それをまだ生かし切れていないような部分があり
それが退屈を生んでしまっているような?
まだ今の所は#6や#9のような
ストレートな疾走曲をやった方が
より印象が良かったと思う。
01. Prelude for a New World
02. Future and Endless Hope
03. Empty Hope
04. Resist Until the End
05. Howling
06. Crying Sky
07. It's a Small World
08. Falling Down
09. 孤高の花
10. I Still Believe
11. The World After the End of a Tale
12. Beginning of Ruin
- EINVIGI/Yö Kulje Kanssani (10/01)
- ROYAL HUNT/Dystopia Part II (08/26)
- GACHARIC SPIN/W (08/20)
- LACRIMAS PROFUNDERE/How to Shroud Yourself with Night (12/24)
- IMPERIAL CIRCUS DEAD DECADENCE/殯――死へ耽る想いは戮辱すら喰らい、彼方の生を愛する為に命を讃える――。 (11/23)
- PENCEY SLOE/Neglect (11/20)
- DRAGONLAND/The Power Of The Nightstar (11/19)
- DAWN OF SOLACE/Flames of Perdition (11/17)
- ALESTORM/Seventh Rum Of A Seventh Rum (11/07)
- GLASYA/Attarghan (11/05)