いかにも北欧にありがちな
寒々しい感じの色使いのジャケットで
てっきり北欧系のバンドかと思いきや
スペインで結成されたというメロデスバンド。
動画サイトにあったので
試しに聴いてみたら意外とよかったのだが
その地点ではまだ南欧とはしらず
てっきりイエテボリ産のメロデスかと思ってた。
やっている事はシンセに頼らず
トレモロやクリーンなギターによる
泣きのメロディがメインだが
曲によってはサックスを取り入れて
オシャレな要素も加えているのだが
基本はINSOMNIUM
よりスピーディにしてアグレッシヴにしたようなサウンドで
頻繁にブラスト疾走をかましてくる。
Voもメロデスというよりもブルータルデス的な
ロウな抱擁系にわめき系が入るという感じで
これもまたブルータルである。
決してモダンなメロデスとは違うが
90年代に流行ったメロデスを基軸として
ブルータルに、アグレッシヴにすると
こうなるのかという感じでコレはなかなか面白いかと。
スピーディに疾走するだけでなく
スロー&ミドルテンポになったり
アグレッシヴな部分があるかと思えば
時折静の部分を導入することで動の部分との
コントラストをみせるなどデビューアルバムにしては
なかなか作りこまれていて。
展開をみせるのが特徴なのだが
そのために曲自体がどれも長めになっていて
正直もっとコンパクトにした方が
アピール度は高かったとは思うのだが…。
正直10分以上もある#5は
退屈になってしまうのは事実で、
#5以降はなんだか面白みの無い
だらだらとした展開が続くのは残念。
ポストブラック的な要素が強めで
前半にあったようなブルータルな部分が
なりを潜めてしまった感も大きい。
ただし(特に前半のような)方向性は
決して間違っていないし
ポストブラック的なものもありだと思うので
これをどう今後上手く融合させていくか、
そして曲そのものをコンパクトにまとめるか
聴く人の耳をいかに飽きさせないような
曲作りをするかにかかっている。
01.Through the Wall of Light Pt. I
02.Through the Wall of Light Pt. II
03.Detachment
04.The Mountain
05.Of Winter and Treason
06.Drifters
07.The Scarlet Lake
08.Embracing Waves
- EINVIGI/Yö Kulje Kanssani (10/01)
- ROYAL HUNT/Dystopia Part II (08/26)
- GACHARIC SPIN/W (08/20)
- LACRIMAS PROFUNDERE/How to Shroud Yourself with Night (12/24)
- IMPERIAL CIRCUS DEAD DECADENCE/殯――死へ耽る想いは戮辱すら喰らい、彼方の生を愛する為に命を讃える――。 (11/23)
- PENCEY SLOE/Neglect (11/20)
- DRAGONLAND/The Power Of The Nightstar (11/19)
- DAWN OF SOLACE/Flames of Perdition (11/17)
- ALESTORM/Seventh Rum Of A Seventh Rum (11/07)
- GLASYA/Attarghan (11/05)