デンマークのメロデスバンド。
一度は解散したものの
復活して~の新作で5枚目になる。
今までやってきたことは
北欧らしさのある叙情的なギターフレーズが
特徴の90年代に爆発的に流行ってた
サウンドを思いっきりレヴェルダウンさせたものを
披露していたのだが、このSINISTHRAの新作以上に
(正直売る気があるのだろうかとまで首をかしげるほど)
酷いにもほどがあるジャケットが
気になって仕方がない。
で、中身。ファーストトラックの出だしは
浮遊感とダークなメロディが交錯するようなもので
もしやこのバンドも新作を出してなかったから
そりゃ方向性も変わるよなぁ…
と思ったのもつかの間、
バスドラ連打のパートに入ると
当時のIN FLAMES的な
叙情的フレーズのギターが登場し
やっぱり古き良きメロデスの方向性なんだなぁと
安心させられるわけだが…。
売りであり要であるはずの
IN FLAMES的な叙情性フレーズは
解散前同様に相変わらず薄くて弱くて
Voもダミ声のような感じでサビでは
なんだか歌っているようにも感じて
これはあまり好きにはなれない。
#3をはじめとして高速のスラッシュビートを軸にした
このバンド"らしからぬ"サウンドが展開されて
正直こういうバンドはほかのメロデスバンドが
多くやられていることもあり
(自分がそういうのをあまり好きじゃないだけか?)
正直こういうのをわざわざこのバンドでも
やる必要性はあるかいなという感じがする。
スラッシュビートを使ったパートはそれ以降も登場するが
どの曲も#3よりもキレがない…、
というよりも90年代のメロデスのそれはそんな感じだったかw
なのであくまでもそういうパートが入ってますよ
という印象の方がいいのかもしれない?
メロディアスなギターソロが入るのだが
決して派手さもないしこれも
今一つで効果的に入れたという感が強く、
シンセに関してはギターメインのため滅多に登場しないが
アトモスフェリー的な役割がほとんどだが
#5のように曲を盛り上げるために?
アラビアン的なフレーズとして使われるくらい。
このバンドらしい?フレーズが飛び出す
(というよりもWALKING ON PHANTOM ICEにあったような
フレーズといった方がいいかも)心地いいナンバー#4や
モロ当時のIN FLAMESを彷彿させる
フレーズがサビで飛び出す#6などは
90年代のメロデス好きな自分としては
ちょっとニヤリとしてしまうのだが…。
色々な引き出しは出してはいるんだが
何かどれも中途半端感が否めないというか
どうもこうもパッとしないまま
どれも不発で終わっているのは
やはりメロディの質が低い
(そしてこのダミ声のVo)というのが問題なのだろうか?
女性Voの登場も特にだから?という#7は
無理やりアップテンポなパートをねじ込ませた感が
強すぎて別にそれをせんでもよかね?という感じだし…。
ジャケットを含むすべてにおいてB級感なのも
とても悲しい限りである。
こういう貴重な90年代メロデスサウンドを
再びシーンに浸透させるには
あまりにも説得力に欠けるようなもので
終わってしまっているのはとても残念でならない。
01.Meet Your Maker
02.Raised Right
03.Alone
04.Room 417
05.In a City Without Soul
06.Leaves in the Stream
07.I'll Soon Be Gone (feat. Elizabeth Gorboi Andersen)
08.Mourning Light
09.The Apprentice
- EINVIGI/Yö Kulje Kanssani (10/01)
- ROYAL HUNT/Dystopia Part II (08/26)
- GACHARIC SPIN/W (08/20)
- LACRIMAS PROFUNDERE/How to Shroud Yourself with Night (12/24)
- IMPERIAL CIRCUS DEAD DECADENCE/殯――死へ耽る想いは戮辱すら喰らい、彼方の生を愛する為に命を讃える――。 (11/23)
- PENCEY SLOE/Neglect (11/20)
- DRAGONLAND/The Power Of The Nightstar (11/19)
- DAWN OF SOLACE/Flames of Perdition (11/17)
- ALESTORM/Seventh Rum Of A Seventh Rum (11/07)
- GLASYA/Attarghan (11/05)