
イギリスのプログレメタルの6枚目らしい。
6月にリリース予定だったものが
突然のリリース延期だったので驚いたが
それはなんでもコロナ関係だったらしい。
黄色にウィルスのようなシンボルが中央にある
というシンプルながらも何か異様さを感じさせる
ジャケットが物語るように
今作はウィルスによって世界が蝕まれていく云々
という重くてダークなテーマがあるらしく
前作とのつながりもあるんだとか…。
だからなのだろうか?
元々ヘヴィでダークなギターも
今作はより攻撃的に感じるし、
テーマがテーマなだけにダークな世界観が強い。
変則拍子を多用したサウンドが多めで
ひねくれ度は相変わらずである。
その中でもオルタナ的なリズムがあったり
ストレートに疾走するパートがあったりもする。
いつものようにテクニカルさ満載な
演奏陣のレヴェルの高さには驚かされる。
いつもならば要所要所で飛び出す
このバンドのお約束的なお遊び感も
なくはないのだがどことなく控えめだし、
今までにあったような暖かなコーラスも
コーラスはあるのだがそんな暖かみは感じず
(#3に若干そういうのが登場する)、
ダークかつ焦燥感や不安を煽るようなメロディが多く
一方では寂しさを感じさせる
叙情性のあるパートがあったりと
ヘヴィな音像の中に温かみのある叙情性が
入り込んでくるのがこのバンドだと思っていたので
なんだか今までとは違っている。
Voもパートによって張り上げて力強かったり、
寂し気に歌ったりとそうかと思えば
清涼感すら感じる#5のような歌い方もしたりと、
表情豊かで曲に説得力をプラスしている。
なんだか今作はあまり躍動感に満ちた
ひねくれテクニカルサウンドが控えめで
それがさく裂するのは#7くらいというかんじだろうか?
あまり疾走する部分もなく
オルタナっぽいリズムの多さに
攻撃的でダークさや退廃性といった
負のキーワードが並ぶような印象にしか残らず、
(よくよく聴けばそういうわけではないのだが)
#9に登場するファミコン音もダークなコンセプトの
一つの演出になっているだけで
決してお遊び感というものにはなっていないのであった。
01.Prosthetic
02.Invasion
03.Carousel
04.The Strain
05.Canary Yellow
06.Messiah Complex i: Ivory Tower
07.Messiah Complex ii: A Glutton For Punishment
08.Messiah Complex iii: Marigold
09.Messiah Complex iv: The Sect
10.Messiah Complex v: Ectobius Rex
11.Only Stars
- EINVIGI/Yö Kulje Kanssani (10/01)
- ROYAL HUNT/Dystopia Part II (08/26)
- GACHARIC SPIN/W (08/20)
- LACRIMAS PROFUNDERE/How to Shroud Yourself with Night (12/24)
- IMPERIAL CIRCUS DEAD DECADENCE/殯――死へ耽る想いは戮辱すら喰らい、彼方の生を愛する為に命を讃える――。 (11/23)
- PENCEY SLOE/Neglect (11/20)
- DRAGONLAND/The Power Of The Nightstar (11/19)
- DAWN OF SOLACE/Flames of Perdition (11/17)
- ALESTORM/Seventh Rum Of A Seventh Rum (11/07)
- GLASYA/Attarghan (11/05)