スペインのフォーク/トラッドメタルの
2020年作の4枚目らしい。
ツインギターはともかく、専任の
ヴァイオリン奏者やバグパイプ奏者もいるんだとか。
たまたまCD店で発売されてた
2ndと一緒に購入したのだが
いかんせんこのジャケットはよろしくないなぁ。
のっけから多種多様な笛やアコーディオン
といった楽器のほかトランペット?
のようなものまで登場した
アップテンポにアゲアゲなナンバーで
要所要所で掛け声も入り、
否が応にでも気分を高揚させられて、
超がつくほどのご機嫌かつ陽気な曲である。
というかそういうのがアルバムの大半を占め、
暗さとか悲壮感とかは無縁の曲が並び、
デス声はおろか暗黒度は皆無に等しい。
MAGO DE OZのキーワードが出てくるが
確かに母国語で歌われているし、
それらしさを感じるが
個人的にはARS AMANDIを疾走させると
こんなになるんじゃないかと思ったりする。
疾走曲のほとんどがバスドラ連打ではなく
(もちろんないわけでもないのだが)
ハードコア的なノリのような疾走であるが
その流れからなのかポルカ的なパートもあったりもする。
メタルといわれるとちょっと疑わしい程
メタル然としたサウンドでもないのかと。
その勢い任せのような疾走&アップテンポの曲が
大半を占めるのでじっくりと聴かせるようなミドルテンポの曲が
どうしても浮いてしまい退屈に感じてくるのは確か。
決してミドルテンポの曲が悪いわけではないのだが…。
タンゴ(なのかワルツなのか不明)のパートがあったり
でもすぐに疾走になるのがこのバンドの特徴か?
和のテイストを感じさせるようなフレーズがあったり、
アルバム後半になると民族音楽に
サックスを加えて小洒落感のある
お遊び心のある曲があったりと
(決してその相性が悪くないから面白いのだ)、
決して陽気なだけのフォークメタルだけではない。
#10は後半でリズムチェンジをして
複雑なことをしているが、
余計なことをしないほうがこのバンドには合っている気がする。
歌詞は母国語で歌われているからなのか
決して上手いわけでもないVoも相まって
なんかB級感も感じ得なくもないが
勢い任せ感の強いこのバンドには
上手いVoに歌わせるよりも
むしろこういう方がいいような気がする。
ひたすら陽気でクサさもあるメロディ満載で
内容的には非常にいいのだが、
問題は「これを何度も聴きたいか?」という点。
おそらく2、3度聴いただけで
もう飽きたという感じで聴かなくなるような気がする。
01.Seguimos en Pie
02.Contra Viento y Marea
03.El Baile de los Caídos
04.Eternia
05.Pandemónium
06.En este Sueño
07.Beber para Creer
08.La Huella del Dragon
09.HeavyYátrico
10.Sombra de Libertad
11.El Picorsit0
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- PENCEY SLOE/Neglect (11/20)
- DRAGONLAND/The Power Of The Nightstar (11/19)
- DAWN OF SOLACE/Flames of Perdition (11/17)
- ALESTORM/Seventh Rum Of A Seventh Rum (11/07)
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