ロシア産のフォークメタルで2020年作の2枚目。
フォークメタルだけでなくユニオンの説明文には
デスコアという文字が入っているのに
今気づいたというかなんというか…。
化け物みたいなものが焚火をしている
ジャケットがなんとも愛らしく
てっきり暗黒度の低い愉快爽快な
フォークメタルだと想像していたのだが…。
なんでもメジャーじゃない?ネットショップでは
このCDには6面デジパックというのもあったらしい。
何か物語でもあるのか
男性と女性の語りのようなものから始まる。
で#2で上記の想像していたような
ブラスト疾走やスラッシュ疾走を交えながら
アコーディオンや笛さらにはヴァイオリン、
さらには女性Voや笑い声といった愉快爽快なメロディの
フォークメタルが炸裂するわけだが…。
ただそれで終わらず、一筋縄ではいかないのは
このバンドらしくてトリッキーな展開があるそうで、
それがこの#2でも早くも登場し、
曲の途中で突然スローテンポになり、
(大げさすぎるが)INCANTATIONのような
ドロッドロの展開をするという…。
その後も疾走したかと思えば
突然スローテンポになったりと
(というかどれも曲展開があまりにも強引で唐突すぎる)、
中にはブルータルな色が強かったりもするが
(曲の途中までブルータル色の濃い#6は?だし)
基本はいかにもロシア産というだけあってか
フォーキーなメロディもクサさが満載で
わめきと抱擁の2つを使う破壊力のあるデスVoも
どことなALESTORMにも通じるようなコミカルで
その上歪んだような女性Voも入ると
ANGIZIAのようなある種の変態さも感じる。
音がこの手のサウンドにしては
非常にカチッとしたつくりをしているのも面白く
(なぜか#10だけ音が軽いのは意図的なのだろうか?)、
さらには聴き疲れがあまりしないのもうれしいですね。
ラストがJennifer Lopezのカヴァーなのだが
(原曲は知らんのだが)日本でも流行った
ランバダのフレーズが入るあたり、
このバンドらしいチョイスという感じで
思わずニヤリとさせられた。
01.Побасенка
02.Чертовскiе пляски
03.На Кудыкиной горе
04.Матрёшкинъ попъ
05.Трясовица
06.Кузькина мать
07.Э-ге-гѣй!
08.Капель
09.Кокошникъ
10.Дѣдъ Морозъ
11.Чудо-люди (Prodigy cover)
12.Dance on the Floor (J.Lopez & Pitbull cover)
- EINVIGI/Yö Kulje Kanssani (10/01)
- ROYAL HUNT/Dystopia Part II (08/26)
- GACHARIC SPIN/W (08/20)
- LACRIMAS PROFUNDERE/How to Shroud Yourself with Night (12/24)
- IMPERIAL CIRCUS DEAD DECADENCE/殯――死へ耽る想いは戮辱すら喰らい、彼方の生を愛する為に命を讃える――。 (11/23)
- PENCEY SLOE/Neglect (11/20)
- DRAGONLAND/The Power Of The Nightstar (11/19)
- DAWN OF SOLACE/Flames of Perdition (11/17)
- ALESTORM/Seventh Rum Of A Seventh Rum (11/07)
- GLASYA/Attarghan (11/05)