日本のメロディックメタル4枚目。
メンバー間の間で
何やらごたごたがあったようで?
結局2ndから加入したリズム隊は脱退。
1stの際と同様の3人編成となる。
ただし、ドラムは1st時のような打ち込みではなく、
メロデスバンドTHOUSAND EYESなどで活躍する
メンバーがゲスト参加していて
打ち込み特有の無機質さや
薄っぺらさは皆無となっている。
メンバー間のゴタゴタがあった後の
リリースとなっているので、
アルバム全般が暗い内容かと思われたが
決してそうでもなく、お約束のインスト#1、
そして疾走曲#2から伝わってくるのは
むしろよくあるような(不明)、
前向きな雰囲気を感じさせられた。
何より最初の歌詞が曲の内容というよりも
待ちに待っていたファンに対するメッセージにも感じられる。
キャッチーでわかりやすいメロディは今作も相変わらずで
相変わらず良きJ-POPを織り交ぜて
今のご時世メジャーでは
なぜか味わうことができない
サウンドをアルバム全般で堪能することができる。
またこのバンド特有の?憂いを帯びたメロディにより
そうなるとこのHARUKAのVoがとても活きてくる。
Syuのソロ作やSCRAMBLED SOUL CIRCUSには
それがないがゆえに今一つ活きて来なかったのは
個人的な感想だろうか?
今作はHARUKAのVoもただ中低音や高音を使うだけでなく
#3のように低い音を使う場面もちらほらあって、
これがなかなかいいアクセントになっているの事実。
いい曲とそうでない曲の
落差があった前作よりも今作は
5人編成だった衝撃の傑作2ndに
肉薄するような内容でありながらも
その2ndよりも曲はヴァラエティに富み、
一つ一つの楽曲が洗練されている。
それはドラムもTHOUSAND EYESのメンバーが
叩いているというのもプラスしているようで
楽曲が2ndや3rdよりもアグレッシヴになり
(とはいっても、グロウルの入る10分強の
大曲は今作はない)、
またオリジナルメンバーではほとんどなかった
バスドラ連打もあるので聴いていて爽快感を感じる。
それだけに音が軽いのはちょっと残念だなぁと。
あと、#7のバラードの際に
HARUKAの歌い方がけだるい歌い方をして、
それがどうしても最近の売れ線歌手の
歌い方を真似ているみたいで鼻につき、
それだけは真似してほしくなかった。
それを引きずられるかように#8や#10でも
そんな歌い方を披露しているため
せっかくのいい曲に水を差すように思えた。
というマイナス要因はあるものの、
#1と#7以外は疾走&アップテンポで占められている
こともあってか一気に聴き流せて
全体的にパワーアップしてレヴェルアップした
楽曲には驚かされるばかりである。
メンバーの脱退が心配されたが
それをいい意味でプラスに転じたような
今作はとても楽しめる内容だった。
01.Trinity
02.Nonsite
03.幽玄
04.Innocent gram
05.Anonymous
06.Outsider
07.after song
08.No. 05
09.frost flower
10.時に鏡は嘘をつく
11.クロノメトリー
- BLODIGA SKALD/The Undrunken Curse (04/11)
- ASIA MINOR/Points Of Libration (04/04)
- DWARROWDELF/Evenstar (03/30)
- WOLFHEART/Wolves of Karelia (03/24)
- ASTRALIUM/Land Of Eternal Dreams (03/22)
- DAWN OF SOLACE/Waves (03/21)
- KAUNIS KUOLEMATON/Syttykoon Toinen Aurinko (03/17)
- KARFAGEN/Principles And Theory Of Spektra (03/15)
- KEYS OF ORTHANC/Of The Lineage Of Kings (03/13)
- VHALDEMAR/Straight to Hell (03/10)