イタリアのフォークメタルの2020年作の2枚目フル。
暗い空と湖の側に置かれた
船(奇しくもスペインのフォークメタル・Lèpokaの
2ndと似ているがそれよりもはるかに小ちゃい)
のジャケットがとても秀逸で購入意欲をそそられた。
動画サイトにあった曲をためしに聴いたところ
なかなか良かったのもポイントである。
管楽器による寂しげなメロディの
イントロで始まり、そのまま本編に突入。
いきなりヘヴィでそして何よりも
Voがドスが聴いていて、
どちらかというとブルータルデスメタル系の
抱擁系のそれくらいの迫力がある。
かなりアグレッシヴなサウンドながらも
それに反比例するかのように
弦楽器のよるフォーキーで陽気なメロディが
それに乗っかり、アコーディオン、パーカッション
といったフォークメタルにお約束の楽器のほか、
オーケストレーションがさらに曲を盛り上げるという
結構大胆なことをやってのけている。
#1はいきなりFINNTROLLのようなノリが入ったり、
一方では中近東系のフレーズが登場したりと
#1だけでこのバンドがやりたいことを
やりつくしたのではないかと
不安視するくらいの出来だったのだが、
決してテンションが下がることなく、ダレることもなく、
ブルータルなVoとアグレッシヴなサウンドに
メロウな弦楽器やオーケストレーションが乗っかる
スタイルは不変で、しんみりする部分もある一方で
ある種コミカルな部分も入っている。
オーケストレーションが入る一方で
曲によっては効果的になのか、
サイバーアレンジも使われており、
インダストリアル系の要素も加わっている
(特にラストのシークレットトラックのようなもの)。
あまりそっち系に色気を出さないでほしいものだが…。
そして曲によってはこの弦楽器がクサいメロディを放っており、
クラシカルな要素のあるフレーズといい、
とっつきやすくわかりやすい曲展開などにより
なかなか聴きごたえのある内容になっている。
Voは相変わらずドスの効いた抱擁デス声一辺倒だが、
それが嫌だからという理由で聴かない
というのは非常にもったいないといった感じ。
Lèpokaもよかったがあちらよりもこちらのほうが
個人的には再生回数が多いような気がする。
01.The Curse
02.Yargak
03.Sbabobo
04.Estelain
05.Spirits Of Water
06.The Sacrifice
07.Tourdion
08.To The East Of Sorrow Town (Circus Of Pigsley)
09.Fugue
10.Yo-Oh The Sail Is Low
11.Never Leave A Friend Behind
- EINVIGI/Yö Kulje Kanssani (10/01)
- ROYAL HUNT/Dystopia Part II (08/26)
- GACHARIC SPIN/W (08/20)
- LACRIMAS PROFUNDERE/How to Shroud Yourself with Night (12/24)
- IMPERIAL CIRCUS DEAD DECADENCE/殯――死へ耽る想いは戮辱すら喰らい、彼方の生を愛する為に命を讃える――。 (11/23)
- PENCEY SLOE/Neglect (11/20)
- DRAGONLAND/The Power Of The Nightstar (11/19)
- DAWN OF SOLACE/Flames of Perdition (11/17)
- ALESTORM/Seventh Rum Of A Seventh Rum (11/07)
- GLASYA/Attarghan (11/05)