ロシアの2人組のメロディックブラックメタル
(ドラムなどのパートはゲストによるもの)。
2021年作で4枚目となる。
雪の森林ジャケットの3枚目を
入手し損なったがために
(つーか去年発売されたのにもう廃盤って
早くね?あとはストリーミングで購入してねってか?)
新作である今作は前作のことがあったので
どうしても手に入れたいとばかり、
ポチッた口なのだが、
なんでもユニオンの宣伝文句には
DRUDKHというキーワードがあり、
たしかDRUDKHって個人的にはイマイチ
合わなかったよなぁと思ったりもした。
その上ジャケットも自然をイメージした前作とは違い、
どことなく邪悪さを前面に出したもので
なんだか嫌な予感がしたのだが…。
#1こそはうっすらシンセが入る
いわゆるアトモスフェリックブラックメタルが展開される。
そこそこなメロディもあり、のっけから疾走はするものの
途中からはミドル&スローテンポのパートもあって
むしろそっちの方が8分近くの曲中で
圧倒的に長いという感じ。
じっとして聴いていると退屈にも感じる。
時折鳥の鳴き声などが入るので
このバンド(ユニット?)は
ネイチャーブラックメタルなのかと思わせたりもする。
#2はそんな退屈を吹っ飛ばすかのように
なかなかメロウなアトモスフェリーなシンセとギターに
ブラスト疾走を交えながらの疾走パートで始まるので
思わず身を乗り出しそうになるも、
やはり途中からはテンポダウンしてダラダラとする。
ここは疾走一辺倒でもよかったんじゃねって感じもしなくもない。
それ以降も疾走とミドル&スローテンポを組み合わせた
曲が並ぶものの、疾走パートはアトモスフェリック系にしては
結構アグレッシヴな方で驚かされる。
曲によればアコーディオンを入れて
寒々しさや刺々しさの中にフォーキーで
牧歌的な要素が入って思わずにやけてしまうのだが。
アコーディオンだけではなく、
アコギを上手く取り入れたりもする。
10分以上の大曲の#5はシンセが結構前面に出ている。
寒々しさを演出するのに一役買っている。
ドラムがポストブラック系、
ないしはひとりブラックメタル系によくある
打ち込み系のそれではないために
薄っぺらさはないし、迫力がある。
しかし、どの曲もなんだか今一つもっさりしていて
おそらくメロディが弱いという点であることと、
曲が比較的長いということ
(長くない曲も長く感じてダレてしまう)、
スロー&ミドルパートの多さによるものかもしれない?
そんな感じで正直聴きとおすのに
苦痛を感じたのは事実で、
この辺りが改善されることを願いたい。
01.Cedar And Owls
02.Mourning Comes At Sunset
03.At The Foot Of The Red Mountains
04.Old Oak
05.Rotten Garden
06.Grom
07.Devotion To Lord 2020
- EINVIGI/Yö Kulje Kanssani (10/01)
- ROYAL HUNT/Dystopia Part II (08/26)
- GACHARIC SPIN/W (08/20)
- LACRIMAS PROFUNDERE/How to Shroud Yourself with Night (12/24)
- IMPERIAL CIRCUS DEAD DECADENCE/殯――死へ耽る想いは戮辱すら喰らい、彼方の生を愛する為に命を讃える――。 (11/23)
- PENCEY SLOE/Neglect (11/20)
- DRAGONLAND/The Power Of The Nightstar (11/19)
- DAWN OF SOLACE/Flames of Perdition (11/17)
- ALESTORM/Seventh Rum Of A Seventh Rum (11/07)
- GLASYA/Attarghan (11/05)