フィンランドのブラックメタル色の強い
フォークメタル、2020年作の7枚目となる。
なんでも久々のリリースになるとか。
ポルカメタルとかとも言われているが
本来のところどういうジャンルかというと
自分もよくわからんかったのだが
ブラックメタル色の濃いフォークメタルということで
納得できたというか、まぁそんなところ。
気合の入ったジャケットが気に入り、
デジブック盤を購入したものの、2度目の開封で
ライナー(中のスキンヘッドのメンバー恐すぎ)が
デジブックの表紙からはがれるという
なんともお粗末さ。
というか今作はワードレコーズあたりから
日本盤がリリースされないのか?
このバンドというとどちらかというと
ダークでそのブラックメタル的な曲がある一方で
陽気なメロディに軽快なリズム・ノリが炸裂する
というのがお約束というか
そんなものを期待してしまうのだが、
もちろんそのノリは今作もあるっちゃあるというか
前作がスピードを抑えめにした内容だったらしいので
スピードやのりを求める人にとっては今作は歓迎かと。
ただ、今作は陽気な民族的メロディよりも
ダークで陰のあるようなメロディの方が強めで
オーケストレーションを使った壮大なインスト明けの
#2はブラスト疾走で始まり、
結構ブラックメタル色の強い
(そこにきらびやかなシンセの絡み方が絶妙だ)
内容で、このアルバムの方向性を示しているかのようだ。
とはいってもかなりわかりやすいメロディのせいか
聴きやすいのは確か。
ファスト&アップテンポなのも聴きやすさを助けている。
続くFINNTROLLらしさが飛び出す#3は
ダークな世界観ながらも#2同様に聴きやすく
決して親しみにくさはないのではないかと?
まぁ過去にだって親しみにくいサウンドは存在していたし、
好きな曲とそうでない曲の差が大きかったのに比べると
今作はその差というのがとても小さいのではないかと思った。
シンセ奏者によるアレンジがプラスに作用しているのだろう、
耳を惹きつけるフレーズが至る所で施されていることと
軽快なテンポの曲を多めに配したことが
プラスに転じたようでどんなパターンの曲も
聴きごたえのある内容になっており、
そして何よりも曲が短めなのもあってか
(5分台の曲は#10のみである)
途中で投げ出すようなこともなく最後まで聴き通せた。
レビューサイトでも大方評価が高いのもわかるのだが
何故だかいつまでたっても日本盤リリースの話はなし。
CENTURY MEDIAなんだし、
メジャー流通での日本盤がリリースされても
何にも問題はないと思うのだが、そこのところが
このアルバムで一番残念だったりする。
01.Väktaren
02.Att Döda Med En Sten
03.Ormfolk
04.Grenars Väg
05.Forsen
06.Vid Häxans Härd
07.Myren
08.Stjärnors Mjöd
09.Mask
10.Ylaren
11.Outro
- EINVIGI/Yö Kulje Kanssani (10/01)
- ROYAL HUNT/Dystopia Part II (08/26)
- GACHARIC SPIN/W (08/20)
- LACRIMAS PROFUNDERE/How to Shroud Yourself with Night (12/24)
- IMPERIAL CIRCUS DEAD DECADENCE/殯――死へ耽る想いは戮辱すら喰らい、彼方の生を愛する為に命を讃える――。 (11/23)
- PENCEY SLOE/Neglect (11/20)
- DRAGONLAND/The Power Of The Nightstar (11/19)
- DAWN OF SOLACE/Flames of Perdition (11/17)
- ALESTORM/Seventh Rum Of A Seventh Rum (11/07)
- GLASYA/Attarghan (11/05)