ドイツのブラックメタル。
2020年の2nd。
ブックレットのラストには短髪の男が一人しか
写っていないのでひとりブラックメタルかと思ったが
クレジットには正式メンバーがあと一人要るっぽい。
叙情的云々の宣伝文句につられて?
HMVでよくやってる輸入盤5点以上購入すると
安くなるという期間中についでに購入したっぽい。
最初に出てきた音が怒鳴り系のVoも相まって
(なんだかARKONA辺りを思い出させるような)
アグレッシヴなフォークメタルという感じで
このバンドを知らなかった自分は
ちょっと驚かされた。
序盤こそはミドルテンポだったものの、
アップテンポになったり、ブラッケンロール的なノリがあったり、
もちろんブラスト疾走(キレがあまり感じられない…)
でブルータルなパートも
十二分に用意されており、テンポがコロコロ変わって
○○一辺倒というわけでもなく様々な展開をみせる。
もちろんユニオンンの宣伝文句にもあるように
叙情性のメロディのトレモロリフをはじめ、
メロディックなギターソロが入ったりと
確かにメロディックな要素はあるっちゃある。
ただ何かを訴えかけるような
ないしは儀式的な掛け声のようなものの
延長戦上のようなVoが迫力不足で
どうしても曲の説得力に欠けており、
ブラックメタルのはずなんだけど、
#4のラストのようにフォーキーな要素も
多少加わることもあってか
なんだかフォークメタルっぽく感じてしまう時もある。
このバンドにフォークメタルのくだりは全くないのだが…。
ただあ、やはりここはブラックメタルであり、
ヤワなフォークメタルでもなく、
メロディはいかんせん、ブラックメタルの
許容の範疇で抑えられているようなもので
メロデス・メロブラ的な叙情性を期待すると
大きく肩透かしを食らうのは確かなうえ、
似たような曲展開(たまに奇を衒う場面はあり)に
キレのないブラストや迫力不足のVo等
マイナス要素が加わるものなので
これをアルバムを通してじっとして聴いているのは
流石にしんどくなるのは確かである。
ブラストメインの暗黒サウンドに
弾きまくりのメロウなギターが要所要所で入るなぁ
という印象で終わってしまっているのは残念かと。
01.Ekstase Ohne Ende
02.Sturm Der Erlösung
03.Kreuzpunkt Der Schicksale
04.Brand Am Firmament
05.Klimax Downpour
06.Aufstieg
07.Sternenberster
08.Outro (Cosmos Dissolving)
- EINVIGI/Yö Kulje Kanssani (10/01)
- ROYAL HUNT/Dystopia Part II (08/26)
- GACHARIC SPIN/W (08/20)
- LACRIMAS PROFUNDERE/How to Shroud Yourself with Night (12/24)
- IMPERIAL CIRCUS DEAD DECADENCE/殯――死へ耽る想いは戮辱すら喰らい、彼方の生を愛する為に命を讃える――。 (11/23)
- PENCEY SLOE/Neglect (11/20)
- DRAGONLAND/The Power Of The Nightstar (11/19)
- DAWN OF SOLACE/Flames of Perdition (11/17)
- ALESTORM/Seventh Rum Of A Seventh Rum (11/07)
- GLASYA/Attarghan (11/05)