ドイツのゴシックブラックメタル
(だと最初は思っていた)の2021年作の6枚目。
初期のころのジャケットだけは知っていて
いざまともに聴くのは今作が初めてとなる。
豪華なハードカバーブックVerをHMVで予約したものの
いつものように1か月以上待たされての入荷
(まぁそんなもんです)。しかしAmazonの方が
ずっと安かったのにはがっかりさせられた(泣)。
いざ届いたものを見てみたらどこかで見おぼえのある
ハードカバーブックでこれはPROPHECYに所属している
NOVEMBERS DOOMやSTILLE VOLK等と同じく
ブックレットは豪華なのに肝心のCDのトレイ…
というようなものではなく、
最後のページに切れ目を入れて
そこにCDを入れているだけというお粗末さなので
(部分的にはCDがむき出しになっている)、
取り出す前から傷がついているという状態になっている。
曲は短い曲もあるが
全体的には長めの曲が多く、
中には10分台の大曲もある。
いきなりアコギと弦楽器による
アコースティカルなパートから始まる上に、
オペラティックに歌い上げる男性Voが乗っかったりと
個人的な趣向とは違うようなサウンドに気づかされる。
もちろんデスVoも入ったりもするのだが
その比率はかなり抑えられている。
アコギをベースにしながら笛や弦楽器、
民族楽器的なシンセといった
アコースティカルな要素が強いサウンドで
ロック的な楽器が入らなかったら
これは完全にネオフォークとかダークフォーク系の
そっち系のサウンドである。
静の部分が圧倒的に多く、
ダークさもデスVoが入るパートくらいなもので
テンポもゆったり系なゆえに、ダイナミズムにも欠け、
これで叙情系のメロディが強かったりすれば
まだいいのだが、バンドのメンバーらは
特にそういうことを意識しているわけでもないようで
まぁ美しいっちゃ美しいんだけど、
際立ったメロディはないよね。
という残念な印象で終わってしまうのは確か。
なんだかゴシック的に向かっているようで
完全にはそっち系に向かっていないのももどかしい。
トレモロリフとかも入るのでポストロック的な要素もあるが
結局それもなんだか今一つ感で終わっている。
何がやりたいんだか…。
これだったら何もデスVoを入れたり、
ロック的な楽器を排除して
完全にネオフォークやらダークフォークに
専念した方が印象がよかったと思われる。
なんだか中半端感は否めず、
聴いていて退屈になってしまったのは確か。
せっかく1カ月近く待ってAmazonよりも高い
金払ってまでハードカバーブックを購入しながらも
CDむき出しで傷はついているは
内容は退屈だったというのは痛すぎる買い物である。
01.The Three Flames Sapphire
02.A Lucid Tower Beckons On The Hills Afar
03.The Oaken Throne
04.Moonrise
05.The Archer
06.The Wild Swans
07.In The Morning Mist
08.Über Den Sternen
09.The Crimson Heath
- EINVIGI/Yö Kulje Kanssani (10/01)
- ROYAL HUNT/Dystopia Part II (08/26)
- GACHARIC SPIN/W (08/20)
- LACRIMAS PROFUNDERE/How to Shroud Yourself with Night (12/24)
- IMPERIAL CIRCUS DEAD DECADENCE/殯――死へ耽る想いは戮辱すら喰らい、彼方の生を愛する為に命を讃える――。 (11/23)
- PENCEY SLOE/Neglect (11/20)
- DRAGONLAND/The Power Of The Nightstar (11/19)
- DAWN OF SOLACE/Flames of Perdition (11/17)
- ALESTORM/Seventh Rum Of A Seventh Rum (11/07)
- GLASYA/Attarghan (11/05)