ドイツのヴェテランメロパワバンド。
Michael KiskeとKai Hansenの2人が
復帰して7人体制としての初のアルバムとなる。
結構活動歴が長い割には16枚目というのは
個人的にはちょっと意外だった。
中心人物でもあり、ある種歴史を作った
2人が戻ってきたところでも
正直期待は全くしていなかったし
むしろコケる可能性の方が高いと思い、
購入は動画サイトに転がっている音源を基にしてから
決めようと思っていたくらいだったので、
アルバムタイトルも知らず、何ぞやと思ったら、
このバンド名をタイトルにしたようで
(それだけバンドも、売る側も気合が入っている)、
全くそこに気づかなかった。
どういうもんかとばかりに
試しに1聴してみたのだが。
よくインスト扱いされるような
スローテンポの出だしが1分くらい続いた後
疾走パートへと移行し、Michael Kiskeの
変幻自在で伸びのあるVoが入った瞬間に
あぁやっぱりこれなんだよなぁと思ってしまった。
らしい#1で始めったもののアルバムでやっていることは
決してプログレでもなければモダンでもなく、
当然のようにエクストリーム色があるわけでもなく
かといって過去の彼らのサウンドを上塗りしたようなものでなく
(数曲は過去のオマージュ的なものを感じなくもないが)、
現代進行形のメロパワ(昨今のDeris在籍の曲)を
KiskeとDerisの2人が歌っているという感じか?
Kaiが出しゃばってB級感丸出しの
サウンドになるかと危惧していたが
出番はほとんどなく曲作りとシャウトに専念しており、
KiskeとDerisの2人がメインで歌い上げ
こうして聴くと2人のタイプの違いも明確にわかるのだが
Kiskeの衰えない歌メロのすばらしさの方に
耳が行ってしまうのは仕方がないのだろうか?
あとギターも結構弾いていはいるのだが、
特に耳に残らないのもちょっと残念ともいえるか?
とはいえ7人体制第一弾でズッコケるわけにもいかないし
レーベル側としてもセールスを気にしていたのか
まずバラードをはじめとするスローテンポの曲を排し、
アップテンポかつ疾走曲を多めに並べたこと。
これでかなり印象を良くしている。
ネットでも評価が高いのだが、
個人的にもこのアルバムは想像以上に聴きごたえがあり、
最近の彼らのアルバムを敬遠していたのだが、
久しぶりに手にしたくなったのは確かである。
01.Out for the Glory
02.Fear of the Fallen
03.Best Time
04.Mass Pollution
05.Angels
06.Rise Without Chains
07.Indestructible
08.Robot King
09.Cyanide
10.Down in the Dumps
11.Orbit
12.Skyfall
13.Golden Times
14.Save My Hide
- EINVIGI/Yö Kulje Kanssani (10/01)
- ROYAL HUNT/Dystopia Part II (08/26)
- GACHARIC SPIN/W (08/20)
- LACRIMAS PROFUNDERE/How to Shroud Yourself with Night (12/24)
- IMPERIAL CIRCUS DEAD DECADENCE/殯――死へ耽る想いは戮辱すら喰らい、彼方の生を愛する為に命を讃える――。 (11/23)
- PENCEY SLOE/Neglect (11/20)
- DRAGONLAND/The Power Of The Nightstar (11/19)
- DAWN OF SOLACE/Flames of Perdition (11/17)
- ALESTORM/Seventh Rum Of A Seventh Rum (11/07)
- GLASYA/Attarghan (11/05)