ギリシャのペイガンブラックメタル、
何年作なのかは不明だが
8枚目らしく結構リリースしている。
ジャケットは美麗、そしてなにより
CD店の宣伝文句の昔から日本人受けしない
サウンドからメロディがクサくなり、
ファストパートも増えた云々と書かれていたのが
引っかかり、聴いてみることにした。
#1はミドルテンポ主体で
勇ましい掛け声にペイガンブラックによくあるような
ギターのメロディにわめき声が乗っかるという感じ。
途中…というよりも中盤以降になり
笛なのかシンセによるものなのかが入った
アップテンポのサウンドに変わるのだが
序盤~中盤、中盤~終盤と同じリズムをひたすら繰り返す
いわばアンビエント的なもので物足りない。
それは#2以降も同じで確かに
スピーディにはなってはいて聴きやすさは
あるっちゃあるのだが、あくまでも疾走パートが
用意されているというだけで,
展開というものに乏しいというのは
残念ながらどの曲も一貫している。
まぁドゥーム系のような地味で遅いだけの
それこそ日本人受けを全くしないような
サウンドよりかは受けはいいのだが、
それ以下でもそれ以上でもないというのは
とてももどかしいところだろう。
ちなみに#5はTHE MOON AND THE NIGHTSPIRIT
のような呪術系ダークフォーク
のようなものに終始していて
この手のサウンドにお約束ともいえるような
ブラスト疾走になだれ込むというのは曲中に全くない。
シンセに頼らない(笛が出てくる場面もあるが)
トレモロリフをはじめとして
ツインギターによるメロディもそれなりなのだが
個性的な音でもなく(#6の出だしの疾走パートの
メロディはそれでもなかなか美味しいとは思いましたよ)、
この手のサウンドにはあるよね、
というものなので特に斬新でもなければ
耳に残るようなものでもないという感じで残念。
これはこれで日本人受けはしなさそうだなぁと。
01. Tydeus
02. Atalanti
03. Danaides
04. Limniades
05. Colchis
06. Medea
- EINVIGI/Yö Kulje Kanssani (10/01)
- ROYAL HUNT/Dystopia Part II (08/26)
- GACHARIC SPIN/W (08/20)
- LACRIMAS PROFUNDERE/How to Shroud Yourself with Night (12/24)
- IMPERIAL CIRCUS DEAD DECADENCE/殯――死へ耽る想いは戮辱すら喰らい、彼方の生を愛する為に命を讃える――。 (11/23)
- PENCEY SLOE/Neglect (11/20)
- DRAGONLAND/The Power Of The Nightstar (11/19)
- DAWN OF SOLACE/Flames of Perdition (11/17)
- ALESTORM/Seventh Rum Of A Seventh Rum (11/07)
- GLASYA/Attarghan (11/05)