同名のバンドが日本にもあるがそっちではない、
フランスのブラックメタルバンド、4th。
4枚目ではあるがキャリアは20年にもなるヴェテランらしい。
色々なサイトでの評価が高かったので
では聴いてみようということになったわけだが…。
余計なS.Eや小曲を入れずに
のっけからブラスト疾走で畳みかけてくる。
キレのあるサウンドで
演奏陣のクオリティの高さがうかがえる。
ショボい音質のポスト・シューゲイザー系とは違う
(いやそんなものと比べてはいけないw)。
シンセに安易に頼らないサウンドで
メロディックではあるものの、結構ブルータル度は高い。
ブルータルブラックにメロディックな要素を足したような
そんな感じだろう。
音の分離もよくできているしバランスも良く、
甘くならない、嫌味にならない程度に
叙情性のあるメロディが上手く入り込ませている。
またちなみにこのアルバムは一応曲が分かれているが、
シームレスにつながっていて
何かのコンセプトアルバムのようだ。
疾走パート一辺倒でもなければ
ミドルテンポ一辺倒でもなく、
疾走をメインとしながらも緩急のつけ方が上手く、
聴き手を翻弄する辺りはさすがである。
ドラマティックな展開をみせる曲もあったり、
元々持っていたらしいデスメタル的な部分や
一部ではあるものの変則的なリフを効果的に使ったりもする。
比較的わかりやすめのメロディが
上手いこと配合されてはいるが
濃密な音楽性故か?聴いていくうちにだんだんと
聴き疲れてきて滅入ってくるのは確かではある。
またVoはこの手にしては珍しく、抱擁型のデスVoである。
これが結構ドスが聴いていて迫力があるのだが、
もちろん叫んだりわめいたりと他のアプローチもあるのだが
基本形がこの抱擁型のデスVoなので
聴き疲れを助長しているのは確かである。
とはいっても20年のキャリアが伊達ではなく、
持っている引き出しの多さには驚くばかりで
色々なサイトで高い評価を受けているのには納得がいく。
01. Serve
02. Genesis
03. Vanitas
04. Krieg
05. Hexis
06. Panem
07. Tyrant
08. Mors
09. Naturae
- LACRIMAS PROFUNDERE/How to Shroud Yourself with Night (12/24)
- IMPERIAL CIRCUS DEAD DECADENCE/殯――死へ耽る想いは戮辱すら喰らい、彼方の生を愛する為に命を讃える――。 (11/23)
- PENCEY SLOE/Neglect (11/20)
- DRAGONLAND/The Power Of The Nightstar (11/19)
- DAWN OF SOLACE/Flames of Perdition (11/17)
- ALESTORM/Seventh Rum Of A Seventh Rum (11/07)
- GLASYA/Attarghan (11/05)
- THE UNCROWNED/Witness (11/02)
- FIRTAN/Marter (10/31)
- DRAGONLANCE/Chaos And Law (10/29)