ウクライナのメロスピバンド、2021年作の4th。
初期のSONATA ARCTICAタイプをやられている
ということで話題にもなったことがある。
自分も2ndは聴いたことがあって名前を知っている。
たしかSTRATOVARIUSトリビュートアルバムにも
参加していたはず。
過去には初期のSONATA ARCTICAタイプの
曲をやられていたが、
それはあくまでも過去のことなので
現在はすでに音楽性を変えている
(SONATAそのものが音楽性を変えている)
というのが多々あって裏切られることがあるので
実際聴いてみるまでは不安だったが、
疾走曲の#1でその不安はとりあえず解消。
Voの声質や歌い方もSONATAとよく似ている。
イマドキこういう音楽をやられているということには
驚きとともに、まだこういう音楽が
廃れていないという安堵感に包まれる。
一転して#2はモダンな作風になっており、
デジタリティなシンセをフューチャーして
驚かされたが、それなりにキャッチーなサビで
まぁいいかという感じにはなる。
てっきり#2以降、そっち系に舵を切るのかと
不安だったが(確かにエレクトロニックな要素は
顔をのぞかせるが)、もちろんそっち系にも
近いような曲があるっちゃあるが
決してそれ一辺倒というわけでもなく、
煌びやかなシンセが曲をともなった
我々が求めているSONATA的な
メロスピチューンはもちろんの事、
キャッチーなメロディを乗せたアップテンポな曲があったり、
もちろん#2に近いような
サイバーアレンジ、インダストリアル的な曲や
プログレ的にひねくれているような
変化球系の曲もあったりして
まぁいいように書けば
ヴァラエティに富んだ内容になっているということだが…。
疾走曲やアップテンポ以外にも
メロディが比較的いい方なので
そういう曲もさらりと聴けるのが強みか?
どことなく漂っているマイナー臭さが漂っているとか
ギターソロに印象が残らないとか
マイナス要因はなくもないのだが…。
とりあえず心配していた音楽性の変化は
アルバム中に変化球のある曲が存在するということに
とどまっているだけで、
完全に変わったというわけでもなかったので
まぁこれはこれで安心といったところだろうか?
ただやっぱり、個人的に何度も聴きたくなるのは
疾走曲か、アップテンポの曲に限定されてしまうのは
個人的な嗜好ということもあり、
致し方のないことなのだろうか?
サイバーアレンジの曲やプログレ方面は
好き嫌いが分かれそうだなあぁと思うし、
今後サイバーとかプログレ方面には
このバンドは色気を出してほしくはないものなのだが…。
01.Wings of the Dreamer
02.Equilibrum
03.We are the Fire
04.Wild Swans
05.Call My Name
06.Unbroken Dreams
07.Life is a Journey
08.The Only Reason
09.The Bridge Across Infinity
10.The Shadow
11.The Bell
12.Nigthingale
13.Rebel Yell
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