スコットランドのSAORのメンバーによる
ひとり?ブラックメタルの
2021年作の2枚目。
青を基調としてコールドなジャケットに
惹かれて購入したのだが、
曲数の少なさ&大曲志向だったことを知り
(それはSAORも一緒ではある)、
聴こうとする気がなかなか起きなかったが
ようやく聴く気になったので聴いてみた。
10分以上の曲はないが、
9分台の曲が3曲、
それ以外の曲も6分台2曲という
構成は個人的には好ましくない。
出てくる音はアトモスフェリーなシンセを
効果的に配したメロディックブラックメタルといったところ。
その辺りはSAORとは違う点だろう。
一人なのか(ゲスト含め)複数メンバーがいるのか
その辺りはよくわからないが、
ポスト・シューゲイザー系のような
ショボい音ではないことは確かだが
ブラストになると音が埋もれるのは仕方ないか?
Voはわめきがメインだが、
声を押しつぶして訴えかけるパートもある。
エコーが若干かかってて
その点はなかなかかっこ良かったりする。
トレモロリフをはじめ、
ギターによるメロディが当然のようにメインだが、
禍々しいフレーズを弾き、明確にわかりやすい
泣きのフレーズとかは一切出てこないという感じ。
時には無表情なクリーンVoが朗々と歌い上げたりして
気持ちの悪さをより効果的に演出したりする。
荒れに荒れた冬をイメージしているのにはピッタリではある。
しかし、9分台の曲でも#1とか
後半になるといらなくね?と思うような
ミドルテンポで無駄にダラダラと
同じフレーズを繰り返していて
これはとても印象が悪いなぁと。
そういう無駄に同じフレーズを反復するパートは
それ以降も出て来て、
元々個人的な嗜好とは違うメロディなのもあって
(まぁ#4はとっつきのあるフレーズが出てくるけど
それ一辺倒ではもちろんない)
退屈なのをより退屈にさせてしまっているのは
否めないかと。無駄に9分以上の曲にするよりも
曲そのものを潔く短くするとか、
メロディを充実させるとかの工夫が欲しいところなのだが、
今一つつかみどころがわからないまま
ラストまで行ってしまったという感じだった。
01.Prophecies
02.The Pyre
03.Into The Forest Of Shadows
04.Essence
05.Endless Winter
- EINVIGI/Yö Kulje Kanssani (10/01)
- ROYAL HUNT/Dystopia Part II (08/26)
- GACHARIC SPIN/W (08/20)
- LACRIMAS PROFUNDERE/How to Shroud Yourself with Night (12/24)
- IMPERIAL CIRCUS DEAD DECADENCE/殯――死へ耽る想いは戮辱すら喰らい、彼方の生を愛する為に命を讃える――。 (11/23)
- PENCEY SLOE/Neglect (11/20)
- DRAGONLAND/The Power Of The Nightstar (11/19)
- DAWN OF SOLACE/Flames of Perdition (11/17)
- ALESTORM/Seventh Rum Of A Seventh Rum (11/07)
- GLASYA/Attarghan (11/05)