DARKEST SINSというバンドのメンバーによる
プロジェクト。ある種のロックオペラ的な
いわゆるEDGUYのTobias Sammetがやってる
AVANTASIAのようなものだろう。
知らなかったのだがすでに2作出しており、
これが三部作の最終章らしい。
Voがほとんど知らない人が多いものの
中にはOlaf HayerやTim "Ripper" Owensに
Tommy Johansson、Daniel Heimanといった
馴染みにある方々も参加しているというので、
ちょっと興味があったので
聴いてみることにした。
やっていることは
エピック色の強いメロパワで
RHAPSODY OF FIREに似たようなものであるが
オーケストレーションを使ったり、
時折クワイアやコーラスも入ったりして
それなりに曲を盛り上げている。
1つの曲を複数のVoが歌うというパターンのようだ。
お約束のインストで一曲というのはなく
#1からフツーに歌が入っているのだが、
疾走曲で始まるもののどうにもこうにも
Voが不安定で煮えたぎらない。
ハイトーンもイモでなぜこれを最初に使った?
という感じである。
その地点でなんか醒めてしまい、
おまけにミドルテンポの#2、
さらにスローテンポの#3と
立て続けに続いただけでなく、
疾走曲#4以降も疾走曲が少なく
(曲中にテンポアップしたり、疾走パートがあるが)
ひたすら"聴かせる"内容の曲がな並ぶのも、
そして無駄に1曲が長いのも、
印象を悪くして今一つとっかかりのないまま
しかも途中で聴き疲れも加わるという有様。
後で感想書くために聴き直しても、
OF FIREがつく前のRHAPSODYや
初期のAVANTASIAに比べるとはるかに落ちるのは確か。
個人的にはこういう音楽にあまり興味がなくなった云々の
話ではないと思うし、興味がなくなっても
やはり内容が良ければそれなりに食いつけるものである。
曲そのものの完成度はそれなりに高いのだが、
メロディがいかんせん弱いというのは否めず、
あまり多くない疾走曲も面白みのないメロディのため
高揚感が全くと言っていいほどわいてこない。
このアルバムの中でそれでも気に入っている#10のような
疾走一辺倒の曲をもっと並べた方が
ずっと印象は良かったと思う。
#10、#11、#12と疾走曲が並ぶのは◎なのだが、
何故にラストなのかと、
それをアルバム中盤でもやってくれっていう…。
ゴシックぽくもない、ただただダラダラしただけの
ミドル&スローテンポの曲は
やっぱり面白くもないって。
中身が良くないといくらゲストが豪華というでも
やはりだめなんだというのをいやというくらい思い知らされる内容だ。
01.Seven Ancient Artefacts
02.Journey to the North
03.The Ballad of Arnoth the Wild
04.Mines of Eloroth
05.Battle for Eloroth
06.March into the Storm
07.Bane of Lord Cremortius
08.The Sarlinian Bow
09.Deep in the Mountain
10.Tomb of the Fallen Kings
11.Stars Will Light the Way
12.For Our King and for Our Land
- EINVIGI/Yö Kulje Kanssani (10/01)
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- GACHARIC SPIN/W (08/20)
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- PENCEY SLOE/Neglect (11/20)
- DRAGONLAND/The Power Of The Nightstar (11/19)
- DAWN OF SOLACE/Flames of Perdition (11/17)
- ALESTORM/Seventh Rum Of A Seventh Rum (11/07)
- GLASYA/Attarghan (11/05)