フィンランドのメロパワバンド2021年作3rd。
元BATTLE BEASTというバンドにいた
ギタリストが立ち上げたのがコレ。
大方は80年代にはやったであろう
ポップスを上手く取り入れた
メロディックメタルをやられている…、
というのが個人的な感想だった。
今作もおそらくその路線には
変わりはないとは思いつつも
本年度ワースト1に入りそうな
クソジャケットが購入意欲を全くそそらない…。
相変わらずモダンなシンセを
巧みに使い、ポップ要素のある
アップテンポな#1で始まる。
Voががなり系なので
いい意味でエネルギッシュ、
悪い意味だと暑苦しいのだが(笑)。
いい曲ではあると同時に、どこかで聴いたことがあるぞ?
というのはある意味お約束的かも(笑)。
それ以降も親しみやすいメロディを載せた
キャッチーでポップなメタルナンバーが続くのだが
(その中に鋭く切り込む流麗なギターソロが素敵)、
今作も前作同様によく出来たないようで
(そして曲自体が短めなのもよい)、
ついつい引き込まれていくのは確か。
ただモダンなシンセの比率が多く、
それはこのクソジャケットに現れているような気もする。
今作はその80年代にはやったであろうを
さらに超えて?#4の出だしはモロに
犬神サーカス団の平成デモクラシーだし
(吉幾三の掛け声が聴こえてきそうだが、
あれは単なるMAD動画だw)、
続く#5のイントロはWINKの
"淋しい熱帯魚"をベースにしたのでは?
と思うような曲で#9も聴いたことあるイントロだが
(自分はその原曲を知らないのであった)
3曲ともそれ系の曲が展開されるのかと思ったくらいに
焦ったのは確か。まぁそれはそれで面白いのだが。
ピコピコとサイバーアレンジが今作は
いつになく多くてウザッと来るが
そんな中#7だけは前作のファーストチューンのような
正統派メタルをやっている
(VoもHalford張りのハイトーンを披露している)が
どうしてもポップなナンバーがアルバムを
占めているとこういう曲は浮いてしまうのぅ…。
今作は残念ながら後半になると
前半の勢い、曲の充実ぶりに反して
変にミドル&スローテンポの曲が並ぶ上に
途端につまらなくなるのはとても残念。
それでも#9までは自分としては
前作よりも結構楽しめたかもしれない…。
後ドラムの音が今作の方が好みである。
01.Blade Runner
02.Bella Donna
03.Highway to Mars
04.Hardcore
05.One Night in Tokyo
06.Moonlight Rendezvous
07.Revengeance Machine
08.Dark New World
09.To the Last Drop of Blood
10.Broken Survivors
11.My Dystopia
12.Battle Hymn
13.They Don't Care About Us
- EINVIGI/Yö Kulje Kanssani (10/01)
- ROYAL HUNT/Dystopia Part II (08/26)
- GACHARIC SPIN/W (08/20)
- LACRIMAS PROFUNDERE/How to Shroud Yourself with Night (12/24)
- IMPERIAL CIRCUS DEAD DECADENCE/殯――死へ耽る想いは戮辱すら喰らい、彼方の生を愛する為に命を讃える――。 (11/23)
- PENCEY SLOE/Neglect (11/20)
- DRAGONLAND/The Power Of The Nightstar (11/19)
- DAWN OF SOLACE/Flames of Perdition (11/17)
- ALESTORM/Seventh Rum Of A Seventh Rum (11/07)
- GLASYA/Attarghan (11/05)