ドイツのブラックメタルで2020年作の8枚目。
ニッチなブラックメタルを取り扱っている
CD店のよりメロディックに
そしてファストパートも増えている…
宣伝文句とジャケットが目を惹き
ポチろうかと思ったが時すでに遅しで
すでにSold Outであった。
まぁストリーミング配信があるからいいや
ってことにはなるんだけど
そういうのって個人的にはあまり好きじゃない。
吹雪のようなS.Eとともに
チェロによる怪しげなメロディが流れる
インスト#1は無駄に4分以上もある。
そのまま#2に突入するんだけど
じっくり聴いていると退屈になるので
正直1分半程度に抑えてほしかった(笑)。
#7がインタールードで
#10もインストなので実質曲は
#2から#9の7曲しかない。
音はこもり気味だが音の分離はそれなりなので
バスドラは何とか聴こえる。
#2はブラスト疾走を時折伴った
(それこそCDショップの宣伝文句にあるような)
カッコよさも感じるメロディックな曲になっている。
デスVoだけでなく力強いノーマルVoとコーラスもある。
中盤は鼓笛隊のようなドラムパターンに
民族楽器が絡んだりして
フォーキッシュなメロディがよく飛び出すこともあり
ペイガンブラックメタルという方が正しいかも。
#3は#2の流れを上手く継いでおり
時折ファストパートを挟みながら
ギターや民族楽器によるフォーキーメロディが
なんとも勇ましさも感じさせ、
ミドルからアップテンポに移行する辺りは
カッコ良かったりする。
疾走曲は#4以降はかなり抑えられており、
あっても疾走パートが存在するという感じの
ミドルテンポ主体の曲が並び
一歩間違うと地味なペイガンブラックになリがちだが
このバンドはメロディがわかりやすい方で
というかギターフレーズが90年代メロデスの
(そしてこのB級感のこもった音質も相まって)
テイストもどことなく感じさせて、
一気に聴き流せるのもありがたい。
もちっと疾走パート&アップテンポ多めの
曲が後半にあるとよかったなぁというのが本音。
また#8#9は個人的な嗜好からは外れ
好きじゃなかった。
メロディもカッコいいことはカッコいいのだが
よくよく聴くと似たり寄ったり
という感も否めない。
それでも前半~中盤のフォーキーなメロディと
90年代的メロデスアプローチが
個人的には気に入って
#2、#3といったお気に入りの曲もあることから
スロー&ミドルが多めの地味なペイガン系に比べると
遥かに印象がいいのは確か。
とりあえずはギリシアのKAWIR、
ウクライナのZGARDよりかは
こっちが勝っていることは確かだ(笑)。
01. Einleitung - Der Wettlauf zum Meer
02. Satt scheint der Sud der Tat
03. De står her somsletta
04. Wär nicht Traubhagel
05. Handkreis und Chor
06. Upstream Canals, a Ship's Bell Sounds
07. Dulcimerstück
08. Vom Tribock hohl geschossen
09. Ødegård und Pendelschlag
10. Die mit dem Bogen auf dem Kreuz (cello version)
- LACRIMAS PROFUNDERE/How to Shroud Yourself with Night (12/24)
- IMPERIAL CIRCUS DEAD DECADENCE/殯――死へ耽る想いは戮辱すら喰らい、彼方の生を愛する為に命を讃える――。 (11/23)
- PENCEY SLOE/Neglect (11/20)
- DRAGONLAND/The Power Of The Nightstar (11/19)
- DAWN OF SOLACE/Flames of Perdition (11/17)
- ALESTORM/Seventh Rum Of A Seventh Rum (11/07)
- GLASYA/Attarghan (11/05)
- THE UNCROWNED/Witness (11/02)
- FIRTAN/Marter (10/31)
- DRAGONLANCE/Chaos And Law (10/29)