ロシアのメロディックメタルの
2019年作。7th。
なんでもニッチなHR/HMを扱うCD店では
限定盤がリリースされていたとのこと
(もちろんしらんとすでにSold Out)。
初期よりははるかによくなっているものの
中期以降から良くも悪くも
そんなに変わっていないというのが
このバンドの特徴ではあるが…?
今作はなんでもヴァイオリン奏者が
ゲスト参加していることもあり、
#1からそのヴァイオリンが大幅に
フューチャーされているのだが、
それだけにとどまらず、
本物の生オーケストラを使っているようで
(正確な情報は不明なのだが
一応生オケを使っているということで進めるw)?
このバンドは本国では相当メジャーな
バンドになっているようでもある。
音質は言うまでもなくとてもいい。
今までやってきた彼らのサウンドの
バックにオーケストラがついただけという感じなので
Rhapsody of Fireのような大仰しさもなく、
THERION程の重厚さはないか。
とはいってもやはりシンセでつくられるものとは違い、
生のオーケストラを使用したことで
曲に奥行きが増したことで立体感、
スケールがとても大きくなった。
#1ではフルートとヴァイオリンのソロ
曲の中間にあったりもする。
辺境感もばっちりある反面、
どうにもこうにもなB級感もぬぐえないのも確か
(まぁこれは好き嫌いの問題なだけだろう)。
まぁ曲自体も自分が最後に聴いた5th・
Светлый Альбомъと変化もなく、
またメロディもこれまでやってきた曲と
特に遜色もなくクサメロ一歩手前感の
未だにどこか突き抜けないのも
それを手伝っている…と思っていたのだが、
疾走系の曲#3や#7が
どことなくROYAL HUNTになっているのは
ちょっとどうしたものかと思うのだが
これはコレでなかなか面白いとは思った。
#7はそこにオーケストラによる
シアトリカルなパートがあったりしてなかなか
興味深い展開をみせたりもする。
また7分を超える#8はこのバンドに置いて
今までになかったタイプの
シンフォニックメタル的な趣で
一番オーケストラを活かした
重厚かつ大仰しいサウンドになっている。
そしてラストはラストらしからぬ
(ある種ボートラのような感じがする)、
スラッシーな曲で驚かされる
(サビはこのバンドらしいフレーズが飛び出すが)。
もちろんこういう曲でもオーケストラアレンジが
バックに入ることでワンランク上に
ブラッシュアップされている。
後半の曲に今までになかったような
多少の変化はあるものの、
音楽性の基本は変えていないことと、
メロディもあまり変わり映えはないものの
オーケストラアレンジが加わったこともあるのか
今作は曲に説得力、迫力がまして
どこか活き活きしているように感じたのは確かだった。
出来ることならCD買いたかったな。
01.Я вернусь
02.Время Потерь
03.Лечу за Тобой
04.Зеркало Судьбы
05.Сталкер
06.Невесомость
07. Муза Морей
08.Чёрные Сфинксы
09.Даль
- LACRIMAS PROFUNDERE/How to Shroud Yourself with Night (12/24)
- IMPERIAL CIRCUS DEAD DECADENCE/殯――死へ耽る想いは戮辱すら喰らい、彼方の生を愛する為に命を讃える――。 (11/23)
- PENCEY SLOE/Neglect (11/20)
- DRAGONLAND/The Power Of The Nightstar (11/19)
- DAWN OF SOLACE/Flames of Perdition (11/17)
- ALESTORM/Seventh Rum Of A Seventh Rum (11/07)
- GLASYA/Attarghan (11/05)
- THE UNCROWNED/Witness (11/02)
- FIRTAN/Marter (10/31)
- DRAGONLANCE/Chaos And Law (10/29)