ロシアのブラックメタル2021年作の2nd。
マイナーレーベルからのリリース。
CD店の宣伝文句には
アトモスフェリックブラックとなっている。
ジャケットが個人的にはそそるので
気になってとりあえず聴いてみた。
つぶやきから一気にブラスト疾走
(と思われる)になだれ込むのだが、
音の分離がされていなくて
(エコーすら効いている
わめき声だけはちゃんと聴こえるという)
ドラムの音がほとんど聴き取れないくらいに
ただのノイジーな、轟音にしか聴こえないという
シューゲイザーブラックメタルにありがちなスタイル
(とはいってもシューゲイザーではないようで…?)。
アトモスフェリックというわりには
シンセが入りこむという感じではない。
一応ギターもメロディックなリフを弾いているのだろうが
音が悪すぎてそれすらもよくわからないというもの。
なんとなくメロウだろうなぁというのが辛うじてわかる程度。
音の分離がほとんどないブラスト疾走だけでなく
ミドルテンポやスローテンポのパートも出てくるのだが、
音の悪さからメロウなフレーズはパッとしない。
せめてメロウなメロディを弾く
ギターの音がよければ
こういうのが活きてくるのだろうが…?
もちろんメロディックなパートだけでなく
禍々しいフレーズをひたすら繰り返すような
Evilなパートもあって
決してメランコリックさ一辺倒でもない。
でも#5のように曲の大半が
そういう禍々しいメロディのフレーズを
ダラダラとひたすら繰り返し展開されては
時間の無駄使いというか、
正直退屈以外の何物でもない。
そんな時間の無駄使いは
#6にも受け継がれている。
#6は疾走パートもあったりして
半ばカオス的な状態ではあるが…。
序盤はメランコリックな要素があったのだが、
中盤以降は禍々しさの方が強めになり、
挙句後半は大曲志向と来たものだから
個人的には面白い内容だとは全く思わなかった。
全編がメランコリックな内容でも
それほどメロディにインパクトがあるわけでもなく
また音(の分離も含む)がよくないので
多分物足りないという感想で
終わっていた事だろう。
01. Домострой
02. Травля
03. Опора
04. Игоша
05. Досада
06. Псалом
- BLANKENBERGE/Everything (07/23)
- SHAPE OF DESPAIR/Return To The Void (07/10)
- SHIVER OF FRONTIER/Faint Hope To The Reality (07/06)
- MANEGARM/Ynglingaattens Ode (07/04)
- ANGELIC FOE/Mother of Abominations (06/30)
- TIERRA SANTA/Destino (06/25)
- BATTLELORE/The Return of The Shadow (06/22)
- ALI PROJECT/Belle Epoque (06/18)
- SEVENTH WONDER/The Testament (06/15)
- EVADNE/The Pale Light of Fireflies (06/12)