元EXHUMATIONのメンバーによる
多国籍メロデスバンド9th。
日本盤もリリースされていながらも
まともに聴いたことがないバンドの一つ。
時折日本盤も出ていたが
今作はそのアナウンスはなし。
メタルコアではないが、
似たような音楽性をやっている…、
という感覚しかなかったから敬遠していたが、
とりあえずためしにこの2022年作の
アルバムを聴いてみることにしてみた。
#1こそはスラッシュビートメインの疾走曲に
ヒステリックにわめくVoが乗っかり、
サビではテンポを落として、
クリーンコーラスが乗っかるので
まぁこれだけだとメタルコアと言われても
しょうがないかなぁと思ってはしまうが…。
調べてみるとWikipediaには
本人たちは一緒にはするなと言っているそうで
それを証明するかのように?
疾走以外にも引き出しはあるし、
決してメタルコアのような
ワンパターンに陥るようなサウンドでもないし、
モダン志向はないものの、
今風のサウンドながらも
90年代メロデス的なテイストも
そこかしこなく散りばめられているような感じか。
まぁ中心人物はEXHUMATIONにいたことも
(あっちは疾走よりも複雑な展開を
していたわけだが…)音に反映されているのかもしれない。
どことなくColonyやClaymanの頃の
IN FLAMESに近い音にも聴こえる。
その頃の音が好きな人にはマストバイアイテムだ。
時折アコギパートをぶち込んだりするのは
なかなかいいアクセントでもある。
ただ、曲が直線的でもあるからなのか
90年代にちょこっとだけ話題になった
NIGHT IN GALESやABLAZE MY SORROWと
何が違うんというくらいに(特に前者だ)、
個性が感じられないというのも確かで、
知らない人が聴いたら
どれも同じに聴こえてしまいかねないのでは
と思ったりした(言い過ぎ?)
それでも後者に比べればはるかに
こちらのほうがキレがあるし、
何よりもツインギターによるインストパートが
なかなか美味しかったりはする。
ラストまでテンション高めで
40分弱を一気に聴き通せるのも◎である。
01.Abyss Rising
02.Swallow Me
03.Nauseating Oblivion
04.Dance of Cerberus
05.Falsifying Life
06.Portal of Dismay (Interlude)
07.Shadows Embrace Me
08.9th Circle of Hell
09.The Divergent (Instrumental)
10.Cursed by the Gift of Sight
- ANGELIC FOE/Mother of Abominations (06/30)
- TIERRA SANTA/Destino (06/25)
- BATTLELORE/The Return of The Shadow (06/22)
- ALI PROJECT/Belle Epoque (06/18)
- SEVENTH WONDER/The Testament (06/15)
- EVADNE/The Pale Light of Fireflies (06/12)
- SHAMAN/Rescue (06/11)
- THRESHOLD/Legends of The Shires (06/07)
- SIRENIA/Perils Of The Deep Blue (06/05)
- KINGCROWN/Wake Up Call (06/04)