ノルウェーのゴシックメタルバンド
TRISTANIA人のギタリストが脱退して
立ち上げたバンドで2013年作の6th。
まだスペイン人シンガーのAilynが在籍していた頃。
ある中古サイトを見ていたら
販売価格が若干定価よりも
上回っており(どうやらすでに廃盤の模様)、
気になって購入。
ちなみにこの日本盤はマーキーインコではなく、
日本クラウンだった模様。
現在は残念ながら日本盤はリリースされていないが
今後仮にワードレコーズから
日本盤がリリースされることがあると
シレニアではなくサイレニアになるのかと思うと
ちょっとそれは嫌だなぁ…。
次作のThe Seventh Life Pathと
特に変わりのない作品で
The 13th FloorやThe Enigma of Lifeにあった
ポップな(感のある)曲はなく、
シンフォニックメタルとゴシックメタルの
中間を行くような
(最近のシンフォニックメタルがデスVoを
余計にも入れてくれたりもするため
この手に非常に近いこともあり、)
シンフォニックメタルと言われればそうかと思うし、
ゴシックメタルと言われればそうかと思うような
そんなサウンドである。
まぁシンフォニックメタル寄りかははるかに
暗黒度が高いわけだが…。
ギターは結構ヘヴィだし、
スピーディなパートもあったり、
アグレッシヴに責めるところはアグレッシヴに責める
その辺りは初期のころから変わっていない。
そこに多種多様なシンセに
クワイアやオーケストレーションが加わり、
非常に音が厚みがあり、ゴージャスである。
邪悪さもある美しいサウンドが展開されるのだが
結構音を詰め込んでいるというのか…、
(音質は次作同様に最高なのだが)うるさくて
聴いていくうちに聴き疲れが来るのは事実である…。
また甘くてコケティッシュな普通声からソプラノまで操る
このAilynの声がとても音に嵌り、
SIRENIAの一つの個性とも言えようか?
なぜか#4ではゲストVoが1曲歌いあげており
Ailynの歌声が聴きたい自分としては
これはちょっと頂けなかったなぁと。
アルバムの内容は過去作、
次回以降の作品同様に
総じて悪くはないけど、
雰囲気はとてもいいんだけど、
曲そのものがいいかというと
そうでもなくねという感じで
(似たような展開の曲が多いのも
余計にそう感じるのかもしれない)
特に印象にも残らないという感じ。
前作や前々作、そして次作にあるような
キラーチューンもこのアルバムにはなく、
上記のような聴き疲れだけが残るというのは
悲しいかなと。
緩急をつけたり途中で聴く人を
一気に暗黒世界に落とし込むような
12分以上の大曲も
ただ長いだけで不発感は否めず。
#7になると最新作につながるような
ピコピコと打ち込みが派手に出て来て
今後のこのバンドがインダストリアルの方向性を
示唆しているかのようなものだが、
このアルバムでは最小限に抑えられてはいる。
またボーナストラックが2曲あるが
特にラストの方はヘヴィで好きにはなれなかった。
このバンドは1stが未だに最高で
(というか多分斬新だったのだろう)、
それを超える&ないしは肩を並べる内容のアルバムは
Riddles, Ruins & Revelations
をリリースしている今でもない
という現状がとても残念だ。
01.Ducere Me In Lucem
02.Seven Widows Weep
03.My Destiny Coming To Pass
04.Ditt Endelikt
05.Cold Caress
06.Darkling
07.Decadence
08.Stille Kom Døden
09.The Funeral March
10.Profound Scars
11.A Blizzard Is Storming
12.Chains
13.Blue Colleen
- BLANKENBERGE/Everything (07/23)
- SHAPE OF DESPAIR/Return To The Void (07/10)
- SHIVER OF FRONTIER/Faint Hope To The Reality (07/06)
- MANEGARM/Ynglingaattens Ode (07/04)
- ANGELIC FOE/Mother of Abominations (06/30)
- TIERRA SANTA/Destino (06/25)
- BATTLELORE/The Return of The Shadow (06/22)
- ALI PROJECT/Belle Epoque (06/18)
- SEVENTH WONDER/The Testament (06/15)
- EVADNE/The Pale Light of Fireflies (06/12)