ブラジルのメロパワバンド2022年作。
ANGRAを脱退した
故Andre Matosが結成した
(2枚のアルバムリリース後脱退しているが)
バンドということで有名ではある。
もっとマニアックな話だと
Matos脱退後のアルバムではX JAPANの紅
のカヴァーもやっていたのだよと。
大抵最近のメロパワバンドの日本盤といえば
ワードレコーズが主ではあるが、
ここはなんとメタル・フロンティア、
つまりキングレコードからの発売
ということで驚いた
(まぁNORTHTALEとかもここのリリースだが
一時よりも遥かに少ない)。
ドラムの人以外のメンバーが前作よりの一新され、
ニューメンバーとオリジナルメンバーで
構成されているのだそう。
Voが元AGE OF ARTEMISの人らしいのだが
大丈夫なのかと不安なのだが…。
壮大なインストの後に
出てきたのはバスドラ連打の疾走でもなければ
どっしりと重量感で責めるミドルテンポでもない
(というか自分が想像していたような
メロパワとは全く違う)
むしろ80年代メタルを意識したようなサウンド?で
らしい曲を想像していた自分としては
拍子抜けをしてしまった。
途中で入るシンセだけはなぜか近代的。
とはいっても#3になると
シンセが適度に入るバスドラ連打の
メロパワが展開されてホッとする。
曲の途中でスローパートを挟んだり、
ANGRAやAQUARIAにもあるような
ブラジル民族音楽をぶち込んだりするのは
ブラジルのバンドのお約束なのかというくらい
このアルバムでも展開されている。
無駄に長くしないほうが印象がいいのだが…。
以降ANGRAのCarolina IVとか
The Land Of Mystic Ritesを思わすような
民族フレーズを使用した曲や
(ギターのフレーズがJ-POPにもあるような音で
そんなメタルらしからぬ曲が始まるのかと思ったw)
シンセ使いがどことなくゴシック的でらしくない曲等、
ミドルテンポ主体の曲が多いものの、
疾走曲もなくもないが、
やはり一筋縄ではいかないような展開
(何度もリズムチェンジをする#5が顕著だ)で
個人的には疾走曲一辺倒多めの曲の方が
ずっと印象がよかったのではないだろうか?
というかシンセ奏者の時折出てくる
近代的なシンセ音をはじめ、
どうもプログレ的な方向性に向かっているようで
とても原点回帰ということはないという。
しかしながらメロディが面白いわけでもなく、
中途半端な感は否めず、
全体的にパッとせず、
最後まで聴き通すのが嫌になった。
そして不安視してたVoの
そこはかとないB級感もプラスされていて
楽曲のクオリティを落としている。
なんだか色々な意味でとても残念
以外の言葉が見つからないというのが悲しいな。
01.Letras (Lyrics)
02.Time Is Running Out
03.The I Inside
04.Don’t Let It Rain
05.The Spirit
06.Gone Too Soon
07.The Boundaries Of Heaven
08.Brand New Me
09.What If?
10.The Final Rescue
11.Resilience
- BLANKENBERGE/Everything (07/23)
- SHAPE OF DESPAIR/Return To The Void (07/10)
- SHIVER OF FRONTIER/Faint Hope To The Reality (07/06)
- MANEGARM/Ynglingaattens Ode (07/04)
- ANGELIC FOE/Mother of Abominations (06/30)
- TIERRA SANTA/Destino (06/25)
- BATTLELORE/The Return of The Shadow (06/22)
- ALI PROJECT/Belle Epoque (06/18)
- SEVENTH WONDER/The Testament (06/15)
- EVADNE/The Pale Light of Fireflies (06/12)