スウェーデンのプログレメタル2022年作の6th。
なんでもここのVoは
KAMELOTのVoも兼任しているとか。
既にRoy Khanは脱退しているのは知っていたが、
その後ここのバンドのVoだったとは知らなかった
(というかこのバンドの名前こそは知っていたが
音を実は聴いたことがなかった)。
暗めのジャケットだった前作に続き、
今作は気難しめの神経質な雰囲気が
してきそうな気配なんだが…?
パワーメタル系のリフの太い音と
モダン系の電子音シンセをはじめ
多種多様なシンセが耳を惹くサウンドで
メロディは非常にキャッチーでわかりやすく
(サビとかでは暖かめなコーラスが盛り上げる)、
テクニカルではあるが歌メロ重視、
…というか歌もの系プログレメタルで
メロディも耳を惹きつけるものが多く、
わかりやすい曲展開なのも受けがよさそう。
違うかもしれないので断言は避けるが
PAGAN'S MINDやCIRCUS MAXIMUSに
近い音楽性なのだろうか?
ジャケットからだとなんだか気難しめの
内向的な音楽を想像するが決してそうではない。
多分2nd以降のANDROMEDAが
背景にあると思われる(笑)。
そんな曲に乗っかるVoは実力はもちろん、
下手に力んだりがなったりしない、
ある種の耳障りのいいクセのない歌唱で
なるほどKAMELOTに参加している
というのがよくわかる。
Voだけが参加しているだけなのだが
曲もなんとな~くそれにかぶるような
陰のあるような曲があったりもする。
#4や#8の中盤以降とかの
インストパートでは上記のような歌もの系の
内容からは一転して
一部のプログレメタルバンドにも通じるような
メンバーのスリリングで
クオリティの高い演奏力を見せつける。
それでもバカテク一辺倒による聴く人置き去り感はなく
(#4は好き嫌いが分かれそうな感はあるが…)、
聴く人を惹きこむような曲展開には好感が持てる。
初めてこのバンドの音を聴いたのだが
演奏陣の実力は言うまでもなく
メロディがよくていい収穫だった。
ただ音を詰め込み過ぎてている感は否めず、
シンセは多用するものの、
そのシンセ使いも決して
シンフォニックメタルにあるようなものではないこともあり
(音がメロパワ然としているのもあるのだろう)、
聴き疲れがするのは確かではある。
01. Warriors
02. The Light
03. I Carry The Blame
04. Reflections
05. The Red River
06. Invincible
07. Mindkiller
08. Under A Clear Blue Sky
09. Elegy
- BLANKENBERGE/Everything (07/23)
- SHAPE OF DESPAIR/Return To The Void (07/10)
- SHIVER OF FRONTIER/Faint Hope To The Reality (07/06)
- MANEGARM/Ynglingaattens Ode (07/04)
- ANGELIC FOE/Mother of Abominations (06/30)
- TIERRA SANTA/Destino (06/25)
- BATTLELORE/The Return of The Shadow (06/22)
- ALI PROJECT/Belle Epoque (06/18)
- SEVENTH WONDER/The Testament (06/15)
- EVADNE/The Pale Light of Fireflies (06/12)