スペインのメロディックメタル2022年作。
何作目かは不明だが、
なんでも90年代から活動している
立派なヴェテランである。
中身を知らないと煌びやかな
シンセが印象的なメロディアスハードを
想像させるようなジャケットである。
そしてマイナーな輸入盤を取り扱うCD店では
大袈裟にスペインらしい情熱的な
メロディが強烈、オススメ!とかいう
宣伝文句で売られていそうである。
ジャケットこそは煌びやかなシンセに彩られた
メロディアスハードを想像させるものの、
中身は巻き舌全開の母国語で歌われる
正統派寄りのメロディックメタルをやられていて
ジャケットに裏切られる。
メロディの要はギターでシンセは
うっすらと乗っかる程度に抑えられている。
母国語で歌われていることもあり、
これが上手いのか下手なのかよくわからないが
まぁ音程を外しているとかではないので
歌えなくもないんだろう。頼りなさはあるけど。
決して力んだりがなったりしていない。
音質はメロパワ系のそれで結構いい。
正統派寄りということで、確かにそこかしこに
80年代の往年のバンドらの
曲作りをはじめ影響を受けたと思われる
フレーズがちらほら見受けられるものの、
正統派メタルにしてはかなりメロディックだし、
別にこの巻き舌Voがハイトーンをかますわけでもなく、
正統派以外の人にも受け入れられやすいのかと思う。
まぁ正統派メタルをスペイン流…
というよりもこのバンドなりに消化してみました的な感覚で
これはコレで個性的で面白発想だとはおもった。
そこそこメロディックではあるが、
そのメロディにアクが強いわけでもなく、
巻き舌Voの好き嫌いも相まって
何度も聴きたいかというと疑問符が付く。
#7とか#9とかそれなりにいいとは思ったのだが…。
ただ20年くらい前に(名前だけw)流行ったような
頼りないメロスピよりかは
こちらのほうが全然いいことは確かだった。
1. Por el Valle de las Sombras
2. Mi Libertad
3. El Dorado
4. Crucé el Infinito por ti
5. El Poder de la Tormenta
6. Destino
7. Pecado de Ángel
8. Siempre
9. La Fuente de la Juventud
10. Gran Alma
11. Mi Madre
- EINVIGI/Yö Kulje Kanssani (10/01)
- ROYAL HUNT/Dystopia Part II (08/26)
- GACHARIC SPIN/W (08/20)
- LACRIMAS PROFUNDERE/How to Shroud Yourself with Night (12/24)
- IMPERIAL CIRCUS DEAD DECADENCE/殯――死へ耽る想いは戮辱すら喰らい、彼方の生を愛する為に命を讃える――。 (11/23)
- PENCEY SLOE/Neglect (11/20)
- DRAGONLAND/The Power Of The Nightstar (11/19)
- DAWN OF SOLACE/Flames of Perdition (11/17)
- ALESTORM/Seventh Rum Of A Seventh Rum (11/07)
- GLASYA/Attarghan (11/05)