ドイツのペイガンブラックメタルなのだそうで
2022年作の3rdらしい。
ドイツ産とペイガンメタルというという地点で
スロー&ミドルテンポ主体のひたすら地味で
あまり好きになれないタイプ
ペイガンメタルを想像してしまうのだが…?
その予想は意外にも外れて、
のっけからブラスト疾走で畳みかける。
ただし、音はあまりよくなく
ドラムが埋もれている感じで
(※その後の曲ではそうでもないのもある)
あまり好きな音ではない。
その上、MGLAとかあのあたりの
ブラックメタルによくあるような
ギターリフが聴く人の耳を
ガリガリ削るようなタイプの音である。
なので結構ブルータルさがある。
Voの一歩間違えると窒息系の
わめきを含めて結構アグレッシヴだ。
それでもMGLAよりかは明確な
メロディが存在するし、
#1なんかはブルータルブラックが前面ながらも
臭さも感じるようなギターの音や
効果的にうっすらとシンセを入れたりと
ブルータルブラック然な音とは
若干違うスタイルの音楽性である。
おまけに#2になるとプログレアプローチもあったりして
一体誰得なんだかと思いたくもなるが
ダークな雰囲気の中にも民族楽器による
らしいフレーズも登場して
より呪術的で不気味なパートもあったりして
(もちろん似たようなフレーズの
繰り返しは無くはないのだが…)、
決してそれ一辺倒には終わらないで
またブラスト疾走するなど
ひたすらドゥーミーでスロー&ミドルの
地味なサウンドよりかは
面白いことはやられているために
それなりに印象には残る。
しかし#2以降はわかりやすいメロウなギターの音が
ぐっと抑えらえており、
また1つの曲が長いことも結構ネックで
ダークで不気味(ホラー要素が強い)なサウンド
(というよりもブラックメタルな要素が強い
という方が正解なのか?)は
いくら静と動のパートがあったり、
緩急をつけたりして曲の中で様々な展開をみせて
ドラマティックな世界観を構築しているのは
確かによく出来ており、すごいのだが(そこにさりげなく
民族楽器による民族フレーズも入っているという感じ)、
個人的にはあまりそういう系統の
メロディが苦手なこともあり、もういいやとなってしまう。
たま~に耳を惹きつけるようなフレーズもあるっちゃあるが
#1のようなメロウなギターが他の曲にも
もっとあったら話は違っていたかもしれない。
ラストは終盤爆走していきフェイドアウトしながら
ヴァイオリンやクリーンギターのアウトロで
占める演出は◎である。
それでもスローテンポメインで地味でつまらない
ペイガンメタルよりかは動の部分が強めに
出ているのでそれよりかははるかに印象がいい。
01.Fadir
02.Amor Fati
03.Labsal
04.Lethe
05.Parhelia
06.Odem
07.Menetekel
08.Peraht
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